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2024年8月読了本・ポスト備忘録

※注意※

 この記事は8月に私がX(旧Twitter)に投稿した読了ポストに加筆・修正を加えたものとなります。ご了承ください。

はじめに

 夏の日差しがどれだけ暑かろうと読書に季節は関係無し! なにせエアコンをガンガンかけられるようになったから家でも快適に本が読めるってわけだ! え、それは不健康だろって? ま、まあ私は8月は殆ど外出してたからセーフということで。その代わり本も思った以上に読めてませんが。という訳で振り返って参りましょう。


『こちら、終末停滞委員会。』

著者:逢縁 奇演
イラスト:荻pote
出版社・レーベル:電撃文庫
読了ポスト日:8月1日

 ところで、アニメ化はまだですか⁈ 物語としても面白いしこれ絶対アニメ映えするやつじゃん! マジで馬鹿みたいに上がりすぎたハードル優に超えちゃったよ! 展開もより取り見取りが押し寄せて飽きが来ないし予想がつかない。あと個人的に主人公がめっちゃ好き。キャラ紹介だと王道の主人公だなぐらいの印象だったけど読んでいくと出自が凄い。でもって出自と希望が気持ちいいほど噛み合ってる。最高の主人公だよ。

『ゴエティア・ショック 電脳探偵アリシアと墨絵の悪夢 上』

著者:読図 健人
イラスト:大熊 猫介
出版社・レーベル:GCN文庫
読了ポスト日:8月3日

 社会の形態が大きく変化し、電子技術が高度に発展した世界。中々に厳しい現実が垣間見えることも多々あるが、何よりも電脳魔導師の存在設定が滅茶苦茶カッコいいしこういうスタイルですっていう独自性を最初にこれでもかという程に見せつけてくる。これがほんとに魔法のよう。何でもできるようで技術的・或いはアリシアのポリシーにより制限があるのもポイント。パンクな世界観だけどアリシアのお陰で物語にも没入しやすい。

『ゴエティア・ショック 電脳探偵アリシアと墨絵の悪夢 下』

著者:読図 健人
イラスト:大熊 猫介
出版社・レーベル:GCN文庫
読了ポスト日:8月6日

 この作品ほど男のロマン全部乗せという単語が相応しい。上巻に引き続いて序盤に展開されるあのシーンも克明に描写しつつもここぞという時に可愛らしい表現を使ってくるのが興味深かった。そして何よりも中盤以降のアクションパートは外せない。様々な理論に基づいたアクロバティック、それでいて大胆な攻撃は世界観にも噛みあっていてその結末は後日談含めて予想不可。2冊構成だからこそできる1つ1つの描写の力の入れ具合に圧巻させられた作品だった。

 詳しい話はこちらでも。

『美少女フィギュアのお医者さんは青春を治せるか』

著者:芝宮 青十
イラスト:万冬 しま
出版社・レーベル:電撃文庫
読了ポスト日:8月7日

 時期が時期なだけにこの本で読書感想文書けそうって思った(小並感)。という冗談はさて置いて、話の筋はシンプルめだけどそこに込められたフィギュア作りetc.に対する情熱が等身大の高校生達にジャストフィット。キャラクターも独特な、でも丁度いいくらいに癖になる。フィギュア製作シーンも詳しい説明を入れつつも飽きさせない。それでいて主人公のフィギアとの向き合い方にも好感が持てた。

『魔女に首輪は付けられない』

著者:夢見 有利
イラスト:緜
出版社・レーベル:電撃文庫
読了ポスト日:8月8日

 ゴリゴリのファンタジーに見せかけて意外と技術も発展してるっぽいのかな? もっと詳細な世界観も気になる所だけどサラッと情報が出てくるタイプなのも雰囲気にマッチしてるんだよな~。魔術が一般的に存在する世界観ながらも実力・性格共に一線を画す魔女たちの姿はその2文字に相応しいものだった。ちなみに個人的には聖女さんが好みだったりします。

『千夜千食物語 敗国の姫ですが氷の皇子殿下がどうも溺愛してくれています 3』

著者:枝豆 ずんだ
イラスト:鴉羽 凛燈
出版社・レーベル:アーススター・ルナ
読了ポスト日:8月11日

 今回はその圧倒的ボリュームが示す通り色んな話がとことん詰まった巻! 章ごとにカラーがあった。ギャグありシリアスあり! それにしても陛下が自由過ぎて動いてるだけで笑ってしまう。あれは反則だって×n 。特に変則的かつ真相の判明が衝撃的だった3章と、文化の違いからくるハラハラ(?)が面白かった5章がお気に入り。安定した軌道がありながら予想外の展開になったという印象が強いかもしれない。締め方的にも4巻出たら読みたいなぁ~チラチラッ。

『君と笑顔が見たいだけ』

著者:新田 漣
イラスト:フライ
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月12日
ポスト投稿日:8月27日

 全力で笑いを取りに行く、それでいて青春。2つの嚙み合いが綺麗で良質な青春劇でした。読む前は漫才コンビの閉じた関係性を想像していたのもあってか、色んな分野にいるキャラとの関りが多かったのが印象的だった。また、どうして面白いと感じるかという分析や、芸として笑わせに行くのとは少し違った日常会話で発生する面白さもあったりして、"笑う"という概念をたくさんの視点で認識できたのも個人的に楽しかった。

『レプリカだって、恋をする。 4』

著者:榛名 丼
イラスト:raemz
出版社・レーベル:電撃文庫
読了日:8月13日
ポスト投稿日:8月27日

 レプリカの存在という設定上、毎度内心ハラハラしてたけど、この巻を読んで改めてこのシリーズと出会えてよかったと思う。間あけながら読んできたけど一気読みするのも楽しそう。今回は不穏さと楽しさが渦巻き中盤~後半辺りのあのシーンからはもう続きが気になって仕方なかったし、ラスト50Pからあとはずっと興奮が止まらなかったです。あれ(ネタバレのため伏せ)はマジでズルいです、ありがとうございます。

 シリーズ1,2巻の話はこちらでもしています。

『変人のサラダボウル』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月13日
ポスト投稿日:8月27日

 アニメも見てるんだけど折角なので1巻から。それにしても惣助さん、めちゃんこ良い人なのでは⁈(今更)ギャグとかパロディのイメージも強いけど一通りの展開を知った上でもう一回なぞるのも全然飽きない。アニメでは無かった描写やシーン、時には「これ実は伏線だっだのでは?」ってな所も発見したりして勝手にワクワクしてた。あと時々出てくるステータス表も好きだったりする。

『変人のサラダボウル 2』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月13日
ポスト投稿日:8月27日

 さーてと段々とカオスになってまいりましたぞ。これでまだ2巻目って色々と濃すぎないですか? 色んなキャラの新たな一面のどれもこれもが新感覚のスパイスとなってサラダボウルを彩っている。特に恋愛方面がどうなっていくのか気になって仕方がない。そして一方そのころ女騎士はどこに進んでいくのだろうか。目次だけでも存在感強いのはちょっと反則だと思うんですよ。

『変人のサラダボウル 3』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月14日
ポスト投稿日:8月27日

 この小学生達、普通じゃない! 作品タイトルに負けないぐらい小学生は個性派揃いだしサラも魔王の末裔という表現がこれほどに無いレベルで相応しい。そして悪女ズの方も目が離せない……。というかあっちもこっちも人間関係濃くなってきた。これぞ群像劇。それはそれとして人物相関図の"元(以下略)"! 見落としそうな場所にあったのもあって本編始まる前にめっちゃ笑ったのですが⁈

『変人のサラダボウル 4』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月15日
ポスト投稿日:8月27日

 色々ととてつもない展開になってきてるけど、リヴィアさん、マジでこの方今後どうなっていくのですかね? 最初の頃から予想外だったし今後もずっとそんな気がしてきた。でも当人は楽しそうだからいいじゃない。そして今回のメインでもある裁判パートは事前準備からももうモリモリで知識が増えたような気がして楽しかったし途中のあれはマジで笑うしかなかった。まあ、仕方ないですよ……。あと明日美ちゃんが光過ぎて涙出てきた。

『変人のサラダボウル 5』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月15日
ポスト投稿日:8月27日

 アニメの知識だけしかなかったときにこの表紙見た時は「このコンビはいつになったら出てくるのだろう?」と思ったけど、ダメだ、今見ると涙が止まらないんだ。今回マジで泣いた。そしてアニメ2期来てくれこのシーンやってくださいと思わざるを得ない。ここ見たいのもそうなんだけど演劇パートも凄い面白かったし色んな人に知れ渡って欲しい。やはりステージパフォーマンスは最高、異論は認める。

『変人のサラダボウル 6』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月16日
ポスト投稿日:8月27日

 相変わらずホンット面白いなこのシリーズ。ノンストップで読める。今回も「それもそうか」と「そう来たか~」が交互に、後者の方が比率多めかな? だった。というかこのタイミングであの人の掘り下げ来たのがマジで予想外でしたよ。パロネタに関してはずっとやってることだから突っ込んでたらキリないけどこれだけは言わせてほしい。正直〇。〇〇はちょっと反則だと思った。でも違和感ないからヨシ!

『変人のサラダボウル 7』

著者:平坂 読
イラスト:カントク
出版社・レーベル:ガガガ文庫
読了日:8月16日
ポスト投稿日:8月27日

 友奈ちゃん最強で最高! 今回はそんな巻だった。まずさ、探偵してる所が滅茶苦茶カッコいいしさ、それに加えて動機というか、根幹にある部分がエモいんだ。今まで沢山現実の探偵の姿を見せて置いて、それを彷彿とさせながら、それでいてここぞという時にはビシッと決める! これはもう主人公といっても過言ではないのでは? その一方で女騎士様は一体どちらへ向かわれるのですか……? (n回振りn度目)本当にこの人予想外の動きしてくる。

『ダンジョン配信者を救って大バズりした転生陰陽師、うっかり超級呪物を配信したら伝説になった 2』

著者:
イラスト:福きつね
出版社・レーベル:HJ文庫
読了日:8月17日
ポスト投稿日:8月27日

 1巻終盤の時点でもいい意味でぶっ飛んでると思ってたけど今回それを優に超えてきてません? 実力としても発想としても。前世側にもガッツリスポット当たるとは思わなかったぞ! しかもヤバさが加速するという。ここの手法は上手いと思った。配信内容も癖つよだし実際どんな感じなのか見てみたくなってしまった。

 以下のリンクは1巻刊行時のレビューとなります。

『双星の天剣使い 1』

著者:七野 りく
イラスト:cura
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月18日
ポスト投稿日:8月28日

 事前情報を多くは仕入れずに読むスタイルの醍醐味を味わった。個人的には成程、そうきたかって感じだった。最近は1冊で纏まるスタイルの本を読むことが多かったから大きなプロローグスタイルはかなり久しぶりに感じた。今後明かされていくであろう部分にも興味を惹かれる部分が多く、今後どのように話が進んでいくのか気になる。

『双星の天剣使い 2』

著者:七野 りく
イラスト:cura
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月20日
ポスト投稿日:8月28日

 この作品が戦そのものを扱っているからこそ身に染みてくる後方支援の重要性。そういったアレコレが伝わってくる2巻目。派手目なファンタジー要素が目立たないからこそちょっとした不思議さには目を離せない。この現実らしさもあるバランスは癖になりそう。というか仙郷周りの下りがマジでヤバすぎて悲鳴が出そうになった。

『双星の天剣使い 3』

著者:七野 りく
イラスト:cura
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月22日
ポスト投稿日:8月28日

 ううっ、ネタバレになるから具体的な話はあまり言えないんだけどさぁ……今回マジで辛かった、特に後半のアレ。ヤバいよ。これからどうなっちゃうんですか色々と。ウルっとした場面もあるけどそれと同等以上に辛さと絶望感でいっぱいいっぱいだったよ。戦乱の世ってそういうものだもんねっていう現実を改めて突き付けられた巻だった。つまり相手も本気ってことだ。

★『必中のダンジョン探索 1 ~必中なので安全圏からペチペチ矢を射ってレベルアップ~』

著者:スクイッド
イラスト:へりがる
出版社・レーベル:HJ文庫
読了日:8月24日

 持っていたら社会的にも重要になるユニークスキル。ただそれ自体がが凄いのではなくどうやって使っていくのかやコツコツとダンジョン探索を続けていく様子が印象的だった。ステータスの割り振りもしっかり考えられていてゲームのプレイを見ているような楽しさがあった。スキルの成長って現実に近い要素に解釈できるんだってなった。さらに元は現代に近い世界観のため、時々現実味のある世界観の描写にも注目がいく。

 レビューはこちらです。

『双星の天剣使い 4』

著者:七野 りく
イラスト:cura
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月25日
ポスト投稿日:8月28日

 前回終盤のアレの重大さが良く分かる今回の序盤。間接的な話だったけどいかに盤石な土台にひびが入ってるかがよく分かる描写にゾワッと来てしまった。状況は絶望的だけど皆いつも通りなところもあってどこかホッと一安心もしてしまう。これぞって感じの二つ名(?)や新キャラの立ち位置の大きさもあってスケールの大きさも再確認。

『双星の天剣使い 5』

著者:七野 りく
イラスト:cura
出版社・レーベル:ファンタジア文庫
読了日:8月26日
ポスト投稿日:8月28日

 現実は安易なものではなく厳しいものである。だからこそ成長して切り開く。そういう印象がある巻だった。それぞれが各々の思惑で動いていて複雑になってきたが、色んな観点から物事が進んでいくのにはとてもワクワクさせられる。それにしても今回もまた急転直下なラストでした。これを乗り越えた先は果たしてどうなってしまうのだろうか、その、色んな意味で。

『月の珊瑚』

著者:奈須 きのこ
イラスト:武内 崇・逢倉 千尋
出版社・レーベル:星海社朗読館(星海社FICTIONS)
読了日:8月28日

 ひとまず本の方を。SFでありおとぎ話であり、それでいてラブストーリー。それぞれの要素が絶妙な絡まり具合で唯一無二の世界観に仕上がってる。体裁としてはちょっと分量多めの絵本なんだけどそこでここまで独自の世界観展開できるののは本当に凄い事だと思う。ラスト数ページで何となく解釈をしたとき感動しすぎてしんどかった(誉め言葉)。それにしてもデザイナーベビーの下りはこっちまで息が止まりそう。よくこの発想出ましたね(誉め言葉)。

『ヤクモとキリヱ』

著者:てにをは
イラスト:りいちゅ
クリーチャーデザイン:まーぼー
出版社・レーベル:MF文庫J
読了日:8月29日
ポスト投稿日:8月30日

 事前情報見た時はどのぐらい怪異成分あるんだろうと気になってたけどかなりガッツリあった。設定上の事もあるけどワールドワイドなのも"ならでは"って感じがする。それと人間側も癖が強い。立ち位置があれだから独自の生活送ってるヤクモさんは当たり前だけど個人的には四話のコンビも好き。あと話が進むにつれ面白さが増す零子さん。細かい情報も気になるけどこの手の作品は語られないからこそ怖さを引き出してたりもするからなぁ~ズルいバランス。

『ソフィア、君は死んでいないのか? ~魔法研究を引退した俺は、北欧王女と学園生活を楽しむ……はずだった~』

著者:風深 模杳
イラスト:Noyu
出版社・レーベル:MF文庫J
読了日:8月30日

 魔法学園もの切らしてたから助かる。とはいっても全体的には独特な世界観って印象が強かったかな? それにしてもこの学校、バトル精神がすごい。世界観だけではなく次々と謎が謎を呼ぶストーリーに加えて寂しさと嬉しさが混ざり合った静かな雰囲気を思わせるモノローグもあってのものなのかもしれない。続いていくと色々と驚かせてくれそうな予感がするから是非とも続刊が出て欲しい。

『少女星間漂流記 2』

著者:東崎 惟子
イラスト:ソノフワシ
出版社・レーベル:電撃文庫
読了日:8月31日

 最後の話のオチとあとがきのギャップ差ァ! 風邪ひくと思いましたよ! 3巻待ってます。というのはさて置き、今回もインパクト強い話だらけだった。というか一発目からそんなバカな案件。2人のパーソナリティに切り込む話も多くて解像度がアップした気分。それと奴の星の奴の読み方は"ど"なのか"やつ"なのか、はたまた別の読みなのか。それがどうしても気になってしまう。あとやっぱこの作品の動物回大好き。

さいごに

 8月は思っていた以上に予定が詰まっていたのもあって予想以上に読めなかったイメージ。でも薄手の本を沢山読めたしシリーズ開拓もできたのはでかい。とてもこのラノ投票に向かう人の記録とは思えない? それはそう。気になってるシリーズもだけど揃えたけど途中で止まってるのもあるからいずれはそっちの方も読んでいきたい。

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