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大学生2ヶ月目、なんか夜眠れない気がする(手遅れ)
こんにちは。
夏休みの帰省を終えて、一人寂しく下宿先に戻ってきた大学1年生「?!めめへぬひれもひ」です。
(ヘッダー画像は体温計。私の平熱は37度なので、この画像の37.1度は至って正常です。)
一人暮らしって、気楽なところも多いけれど、話し相手がいないので案外空虚な時間も多いんです。しかも、家事って大変ですよね。楽に家事しようなんて愚かな試みです。だいたいのことはちゃんと手をかけないと家事って完成度が高まりません。
全国の一人暮らし大学生のほとんどは、だいたい2週間くらいで親の偉大さに気づいたはずです。
朝ごはん作るの、こんな大変なの……?とまず始めに感じました。
寝ぼけ眼で料理をする緊張感は結構なものです。ちなみにもう包丁で手を切りました。超痛いです。缶詰の蓋でも手を切りました、こっちの方が痛かったです。
そんなこんなで一人暮らしスタートから1ヶ月が経つゴールデンウィークに帰省した頃、もう親には頭が上がりませんでした。
普段ありがとうなんて言わないのに、
「マジでお母さんありがとう、神」
とか言いまくってたら、何か悪いことした?と勘繰られました。感謝の言葉をまっすぐ受け止めてもらえないなんて!!
日頃の行い、そんな悪くないつもりだけどなあ……
さあ、そんな家事の大変さや一人暮らしの虚しさを感じて迎えたゴールデンウィーク明け、異変は起こります。
……あれ、なんか眠れなくね?
1.寝つきが悪い「気がする」
なんか、眠れなくね?と思ったのはゴールデンウィーク明けでした。
しかし私は圧倒的夜型人間で、朝は低血圧すぎて視界が暗いときもあります。夜型人間すぎるあまり、「生活リズムが崩れてるだけだろう、徐々に直していけばいいや」くらいに思っていました。
しかし、明らかに変な気がしてきました。起きる時間は同じなのに、寝れる時間がどんどん後ろにずれている気がするのです。
午前1時、2時、3時……と、眠れなさに拍車がかかり、気づけば2,3時間の睡眠で学校に行くほどになっていました。
どうしてか眠る前になると、心がザワザワして質量を持ったように重く感じられて、目を閉じても眠気は感じても睡眠に入らないのです。
これを書いていると本当にやばいな、と自分でも思うのにも関わらず、当時の自分はなぜか「行けるだろ」くらいに思っていたのです。しかし、事態を楽観視していたのも束の間、ついに行けなくなる授業が出てきてしまいます。
1限の体育です。
単に起きれないだけが問題なのではなく、眠れてなさすぎて朝吐きそうなのです。そんな中、体育なんてできるわけがありません。無断欠席まで繰り返してしまう始末。どうして1限に体育があってしまうのか……
高校までは、こんなふうに学校を休んだことのなかったために、私は焦り散らかし、この不調をさらに悪化させる絶望の選択をとってしまいます。
寝て起きれなくなるより
寝ない方がマシじゃね……?
2.徹夜で学校に突撃し、散る
流石に愚かです。私は、もはや眠らなければ学校に行けるだろうと画策し始めたのです。
朝起きるといつも低血圧なのが、不調の原因だと私は考えていたのですが、じゃあ寝なければ低血圧にならないのでは?という、腐った思考回路に辿り着きました。本当に愚かです。
そんなこんなで、1限がある日は徹夜をすることに決めました。
今思えばあまりに寝てなさすぎて、思考力そのものが低下していたのではないかと思います。
当たり前ですが、徹夜で大学になんて行こうものなら、講義の内容は1つも頭に入るわけがありません。結局体育もずっと気持ちが悪く、その次の週には再び行けなくなりました。さらに通算で体育の休みは4回を超え、単位も落としてしまうという負の連鎖が巻き起こります。
しかし、教授も流石にこの子おかしいな……と思っていたらしく、欠席した後に「何かおかしいところがあるなら、ちゃんと相談してくださいね。」という内容のメールが届きました。
ここでついに自分でも「あれ、自分っておかしいのかも……」と、認めることができ、ちゃんと人に相談することに決めました。
それまででも、何度も自分おかしいなと思うタイミングはあったのですが、それを認めてしまうことが怖くて、ずっと目を背けていました。眠れないなんてたまにあることだからと、今までにない不調も誤魔化し続けていました。
正常性バイアス、みたいなものなのでしょうか。単位を落とすという、具体的な事象となって現実世界に影響を与え始めたことが、自分が壊れていることを認めるきっかけになりました。
しかも実は、眠れなくなってからは風邪を引いたり、なぜか1日を通して体温がちょっと高かったり低かったりと、変な感じはありました。
眠れないことに対して、体の方も悲鳴をあげていたはずなのですが、それでも自分が異常であると認めるのは怖かったし、勇気のいることだったのです。
5月のゴールデンウィーク明けに異変を感じてから、こうして誰かに相談しようと決めたのは6月中旬。1ヶ月半ほどかかりました。
3.持つべきものは友
あと家族最高、ありがとう
まずは、中学・高校時代の友達にカミングアウトしました。一番話しやすかったからです。
みんな親身に相談に乗ってくれて、眠れずに咽び泣いている夜中に通話してくれた友達もいました。やはり持つべきものは親友。いつでも遅くないので、友人は大事にした方がいいですね……
次に母にカミングアウトしました。ついでに単位も落としたことを報告しました。
怒られるかな……と思っていたのですが、案外母の反応は軽く、拍子抜けしました。
「まあ、あんたのことだからさ。どうせうまくいかないことの一つや二つ出てくると思ったよ。」
という、慰められてるのか貶されてるのかよく分からない返信が返ってきたときには呆れましたが、良くも悪くも淡白な母で助かりました。ここで粘着質に、大丈夫なの?大丈夫なの?と聞かれていたら、病んでいたと思います。父も、そんな感じの性格なので、きっと同じような反応だったのでしょう。
ただ、心配をかけたことには違いないので、申し訳ない限りです。
さらに姉にもカミングアウト、というか、母から姉に連絡が行ったようです。
年は少し離れていますが、大学に通った経験もある姉との電話は、すごく落ち着いて話ができた記憶があります。
母から少し聞いてはいましたが、姉もメンタルクリニックに通った経験があるらしく、その時の話を少しだけ姉本人の口から語ってもらいました。
自分がこういうふうになって思うのは、辛い経験を咀嚼して、他人に話せるようになるのは、きっと時間のかかることだと思います。弟のためとはいえ、辛い経験を腹を割って話してくれた姉には、本当に感謝しています。
ここまで全員との通話で号泣しています。共通テストが追試になった時も感じたのですが、本当に良い家族だと、我ながら感じます。
最後に大学の友達にカミングアウトしました。出会って2ヶ月、全然親しくないのにも関わらず、「確かに最近のお前、顔色青かったもんな。」と、言われました。そんな細かいところまで見てたんか……
話してくれてありがとうと言われ、それでも普段と変わらないテンションで接してくれたみんなには感謝しかありません。
友達の数は決して多くないですが、本当に友達運には恵まれてると思います。みんな人間が出来すぎてて、尊敬レベルです。
ありがとう大学の友人、4年間よろしくな……
4.流石にカウンセリング
母や姉と話す中で、メンタルクリニックに受診しようという方向になったのですが、正直心の病院って行きづらいし、評判の良し悪しもあります。しかも、予約が埋まっていて行けない!なんてこともザラにあると聞いていたので、どうしようかと悩んでいました。
そんなとき、4月に大学のガイダンスでチラッと聞いたような気がする「大学のカウンセリング」について思い出しました。
これしかない!と思い、即申し込み。本当に知らなかった謎の部屋で(多分保健室)、心理士さんとお話しする機会を貰いました。大学って知らない施設とか多いですよね。特に自分は文系なので、理系の棟は一つもわかりません。なぜ理系はあんなに豪華なのに、文系は経費削減みたいな雰囲気なのか、解せません笑
眠れなくなったことや、授業における弊害、今どんな人に相談しているかや食事の状況など、さまざまなことをお話ししました。
中でも意外だったのが、タートルネック苦手ですか?という質問でした。私は、確かにタートルネック苦手なのですが、なぜそんなことを聞いてきたのでしょう……いまだに分からないのですが、繊細さなどを測るある種の装置としてタートルネックが使われているのだとしたら興味深いですよね。
他にも
・服の材質気にしますか?(チクチクしてるのが苦手とかありますか、という趣旨らしい。)
・光が眩しいとかそういった経験はありますか?
・お腹は弱いですか?
などといった不可思議な質問は数多く受けたのちに、メンタルクリニック行きましょうというお話を受けました。その心理士さんからメンタルクリニックの紹介状を書いてもらえ、ちゃんと行けることが決まった時は、本当に相談してよかったと思えました。
心理士さんという職業柄だとは思うのですが、本当に話しやすい環境を終始整えてくださって、ありがたかったです。
また、体育の教授とメールでやり取りをしている中で、メンタルクリニックを受診する旨を伝えると、「場合によってはレポートとか書いてもらえれば単位出すよ」と言ってもらえました。行けるときは真面目に行っていたのが功を奏したような気がします。
そしてついに、メンタルクリニックに向かうことになるのです。
5.緊張のメンタルクリニック
そうして迎えたメンタルクリニック。独特の空気感に、思わず緊張が走りました。
思っていたよりも短い待ち時間で呼ばれると、柔和な雰囲気の先生が診察室に座っていました。しかし、どこか眼光に鋭さが残るような感じもあり、私の緊張が加速。常にビクビクしながら受け答えをしていました。
大体の受け答えが終わると、先生の口からついに診断結果が出されました。
診断は「うつ状態」
これはうつ病、とは異なるそうです。
「うつ」の状態ではあるが、どの病気かが分からないというのが正確らしいのです。
一つの可能性は「うつ病」で、これはよく知っている病気です。
もう一つの可能性は「適応障害」とのことでした。私はてっきりうつ病か不眠症だと思っていたので、ん?適応障害……?となりました。
なんでも、環境を元に戻して3ヶ月くらいで治ったら適応障害で、それでも治らなかったらうつ病だね、という判断になるそうです。(私の病状では、です。)
でも、大学生で下宿している都合上、元の環境に戻すなんて無理な話です。(自宅から通うなんて到底無理です。いや、頑張ればいけそうな気もしますが、私は嫌です。何時間かかることか……)
睡眠薬の処方も決定したのですが、ここで睡眠薬には大きく分けて二つの効能があると知ります。一つは寝つきを良くするもの、もう一つは睡眠の質を良くするものです。
私の場合は、眠れないながらも一度眠れてしまえば割となんとかなっていたので、寝つきを良くする睡眠薬を処方してもらえることになりました。寝れさえすればこっちのものです。
それに付随して診断書も書いてもらいました。これで体育の単位もきっと大丈夫です。
1ヶ月半も無駄に我慢してしまったために、自分の首を絞める形となってしまいましたが、睡眠薬を飲んでみると信じられないくらい眠りにつくことができるようになりました。
びっくりなことに、眠れると気持ちも上向きになり、いろんなことができるようになるものです。
調子が良くなっていくうちにふと気づいたのですが、大学や一人暮らしに慣れずに眠れなくなっていた私はいつからか、眠れない自分自身が怖くなってしまっていたのかもしれません。
だからこそ、眠ることができるということが、恐怖の材料を一つ減らすことにも繋がったわけです。
今では、ほぼ普通の生活を送れています。8月は1ヶ月実家で帰省……というか療養をしたのも良かったと思います。
9月にまたメンタルクリニックとカウンセリングのどちらもあるのですが、そろそろそれも終わりそうな雰囲気感になってきました。
本当に良かった、本当に。
6.不眠以外の弊害
眠れなくなる以外にも、普段できていたことが出来ないという弊害もありました。
一番大きいのはお風呂に入れなくなったことですね。風呂キャンセル界隈なんて言葉が流行りましたけれど、キャンセルどころの騒ぎではなく、動けないというのが正解でしょうか。
朝から徐々に消耗してきたエネルギーが、夜になって底を尽き、ベッドで寝たまま動けなくなることがよくありました。でも、全く眠れません。眠れないから動けないのです。
あとは、ご飯が食べられなくなりました。朝ごはん食べずに大学に行き、学食で昼ごはんだけ食べて、そこから家に帰って来たらベッドで固まったまま動けないので、夜ご飯は当然食べないどころか作る気力すらありませんでした。
眠れないことを相談したとき、たまたま下宿先が近かった高校時代の友人が遊びに誘ってくれました。当日も睡眠は2時間ほどだったのですが、一緒に昼ご飯を食べました。
すると友人が一言、「お前そんなに食べられないっけ?」と、呟きました。
これを聞いて、人のことをよく見てるな〜と思いましたね。体重が受験期からたったの数ヶ月で4kg減ってたこともお見通しだったのでしょうか?(よく考えたら一般的な18歳男子大学生が4kg痩せるってやばい、それ病気じゃん。まあ、病気だったんですけど……)
活力自体がほぼ0になるので、今挙げたこと以外にも、洗濯や掃除ができない日もありました。何かができる日は何かができない、みたいな感じで、毎日必ずどこかが抜け落ちるイメージでした。
7.さいごに
一人暮らしを始めてから、完璧主義みたいな状態になっていたのかな、と思います。
全てを完璧にやらなければいけないと思い込んで頑張ろうとしすぎたあまりに、逆に全部できなくなるという、空回りレベル100みたいな状況だったのかもしれません。
こうなりたくない人は、一人暮らしする前から家事の手伝いとかを積極的にやっておこう。特に料理は本当にやっておいた方がいいです。反抗期だろうが思春期だろうがどうでもいいので、頼れる人に料理教えてもらってください。
超絶簡単ですが、フレンチトースト作れるだけでもQOLは数倍上がります。
全てを完璧にこなす必要はありません。別に毎日掃除機をかけなくても生きていけるし、毎日自炊しなくても買えば生きていけます。
正直、この心の不調の原因がどこにあるのかは全くもってわかりません。というか、いつからだったのかがわからないのです。
風邪などの病気とは違って、心の病気っていつ始まったかわからないなと感じます。熱が出たとか、喉が痛いとか、それくらいわかりやすく症状が出てくれればいいのですが、「なんとなく眠れない気がする」なんていつからあったか覚えてないに決まってるじゃないですか。
受験期も眠りづらい時期はありましたし、ほとんど寝ずに高校に行っていた時期もあるにはありました。前回のnoteでお話ししたように、コロナにかかって共通テストが追試になったことも、そのストレスに拍車をかけていたような気がします。職員室で号泣したこともありましたからね。(全部今年の1月の出来事です。)
もしかしたらメンタルがズタボロのところに、一人暮らしが重なって、爆発してしまったのかもしれません。
難しいですね、心って。
でも、ちゃんと自分のことを見てあげるいい機会になったのかもしれません。早めに誰かに相談できたことも、本当に良かったと思っています。
碌なことがない今年ですが、通ってる大学だけは一応自慢できそうなので、そこは頑張って良かったかなって思ってます。
合格の代償がデカすぎて良いのか悪いのかわかりませんがね……
ということで今回は、眠れなくなったけどなんとかなった話をしました!
あんまり思い詰めても良いことないので、「なんか最近眠れない気がする……?」が2週間くらい続く場合は即病院に行ってください!!
それではまた次のnoteでお会いしましょう。ここまで読んでいただき、ありがとございました!