みっきーのリアル登山者の端書き#766『朝焼けのタイミング』
出勤時にちょうどいい感じに朝焼けを眺めることができました。
朝の住んだ空気と緋の色の組合せには、心を気持ちよく洗われました。
自然は作られた芸術作品などと違って、「人間に美しく見せよう」と思っているわけではないのに、そうした魅力を持つことは不思議ですよね。
少し異なりますが、人間が緑に癒されるのは、原初の人類(類人猿くらいの頃)は森の中で生活していた生き物だから、それに囲まれることに安心を覚えるという話があります。
では朝焼けの場合はどうなのかと考えると、人間はその目の構造からも明らかに昼行性の生き物であり、寝静まる頃に活動する夜行性の獣たちは脅威だったと思います。
そうした脅威がなくなる=朝が来ることについて、安心・安堵が産まれることから、日の出・朝焼けに美しさを覚えるようになったのかもしれませんね。
私たちは現代を生きていますが、その体の生理構造は何十万年前からずっと繋がっています。
今を切り取るだけでなく、そうした連続性を考えることで広がってくる世界もありそうですね。