見出し画像

#16 情熱的に生きたいと思っていたのに。

フレンチシェフの三國清三シェフの「三流シェフ」
仕事を辞める数ヶ月前に、情熱を取り戻そうとして買っていた本だが、結局は激務と精神的にまいっていたのもあって読めていなかった。

退職して数ヶ月経ち、少し元気になったので改めて読んだ。

貧乏な家を出て、下っ端仕事で鍋を磨き続けた三國青年が、その真っ直ぐな姿勢で日本のトップのフレンチシェフになっていく物語だ。(実話を物語と言っていいのだろうか。)

この仕事を初めて、様々な料理人やパン職人の方の物語に触れてきた。
その全てが自分ではとうてい実現出来ないような過酷な物語だ。

人の物語を読んで、物語に書いていない部分を想像する。
様々な部門に別れたホテルのレストランの慌しさであったり、仕事終わりの誰もいない厨房で鍋を磨く時の手についた匂いを。

本当に何度も挫折してしまっているんだけども。
何度でも立ち上がってやっていこうと思います。

来年には運良く自分の店がもてそうだ。
いつかは僕が誰かに勇気を与える。
そういう物語を書いていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?