賢い子供の育て方 ③躾のススメ
「三つ子の魂百まで」と言います。これは「子供時代に得た性格は、年老いても変わらない」という意味です。この言葉を素直に信じると、頭(脳)のベースは3歳で出来上がっているという事になります。つまり5歳ならもう手遅れ?そんなことは無いと思いますが、幼少期での教育が将来に大きく影響することを昔の人は知っていた訳ですね。我々に教えてくれています。
しかし1歳でよちよちと歩き出し、2歳で片言の言葉を話し出すくらい。3歳でも算数ができるようになる訳ではないですし、何を教育すれば良いのでしょうか。私は「善悪の基準」をしっかり教えることに尽力しました。
そこで「躾」です。メリハリをつけて
良いことをした時は、ハッキリ褒める
悪いことをした時は、ハッキリ怒る
子供に勘違いをさせてはいけません。悪いことをした時は大声で、子供が震えあがるくらい怒りました。中途半端に怒ると伝わらないどころか、返って子供に舐められて効果がありません。私は9:1くらいで褒めることの方が多かったのですが、子供からの父の印象はただただ怖い! だったそうです。
ある日、家族での夕食時に長男(3歳)がコップを倒してお茶がこぼれました。一瞬空気が凍り付いた後、長男は一目散に子供部屋に逃げて行きました。私は逃しません。部屋まで追いかけて、倒した事と逃げた事の二つをこっぴどく怒りました。逃げて得をさせてはダメなのです。だから2倍分怒ってやりました。その後、逃げなくなったことは言うまでもないでしょう。
子供はやっぱり怒られるのが怖い。だから怒られないように考える。
「怒られたのはなんでかなぁ」
「どうすれば怒られないのかなぁ」
「怒られたらどうしたらいいのかなぁ」
と、いっぱい考える訳です。だから頭が良くなると私は思っています。
あとはやっぱり褒める。褒められることで幸せホルモンみたいなものが出てきて嬉しくなる。もう一回褒められようとして行動が習慣化されていくのです。
「躾」とはこのアメとムチを活用して、正しい判断基準と行動規範を教えることです。最近はハラスメントが問題視される世の中ですのでもちろん体罰はいけません。ただ、アメとムチのギャップの大きさが大切になります。
思い切り褒めて、思い切り怒ってあげてください。アメばかり渡していても子供は賢くなっていきません。もちろんムチばかりでもダメですよ。