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中学受験奮闘記 ⑤受験日の朝

中学受験の特徴は、もし不合格の場合は公立中学校に通うことになるところです。逆に言うと浪人ができない、まさに一発勝負!また受験者が人気校に集中するので人気校はどこも高倍率。倍率5倍の学校なら5人に1人しか合格できない狭き門となります。どうしても入学したい1校だけを受験する子もいますが3~5校くらい受験するのが一般的です。

ここからは我が家の話です。長男は愛光、大阪星光、清風南海、西大和、東大寺の5校を受験しました。愛光(愛媛県)は受験日が早く関西でも受験できるのでプレ受験として受ける子が多かったです。大阪星光と清風南海は同日(初日)に受験、翌日に西大和、翌々日に東大寺というハードスケジュール。本命は自宅が大阪南部であることもあり大阪星光でした。

なんとも言えない感動を体験できたのは受験日の朝、大阪星光の校門前でした。校門前に受験生、親御さん、塾の先生たちが大集合してお祭りみたいな盛り上がりなのです。大手の塾では親御さんが二列に並んで手でゲートを作り、受験生がそこを潜って受験に向かうという演出もしていました。あの異様な盛り上がりは「辛かった中学受験も今日のため!やっと今日まで辿り着けた」という達成感をあの場の皆が共有しているからだと思います。受験はまだこれからなのですが、今までの苦労を思い出してみんなの感情が溢れ出している素晴らしい時間でした。私はそれと同時に「ここにいる受験生の3人に2人が落ちるんだ、本当に厳しいなぁ」と感じたのを覚えています。

大阪星光のテストが終わる頃に学校の外で車を待機させ、出てきたらそのまま清風南海まで送迎です。テストを終えた直後の長男に手応えを聞くと
「できたかもしれない」
といつもと違うコメントだったのでビックリしましたが一安心。ですがあと3日間走り切らなければなりません。とにかくリラックスに努めました。

中学受験は合格発表が早いのも特徴。大阪星光の合格発表は翌日の昼に校内に掲示されます。2日目の西大和のテストはお昼から。なので長男には合格発表を知らせずに受験をすることにしました。長男には電車で西大和に向かわせて、私は大阪星光へ。学校入口正面のガラスに合格者の受験番号が並んでいました。久々に痺れましたが

受験番号がありました

合格でした。その場で小さくガッツポーズ! 記念に受験番号を写真に収めて右側に向かいました。これは大阪星光の仕組みなのですが、合格者の親御さんは右の校舎に行って入学書類をもらう、不合格の場合は左の校舎へ行くことになっていました。ここにも厳しい現実があります。中学受験の前半戦は最良の結果を得て、後半戦に進みます。


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