弥太郎の出張旅行記 鯨飲帰還編
二月十四日~十六日 弥太郎は、昨年十二月、長崎来着直前に交流した大村藩校の士人との交流を深めることができましたが、出張の成果は……?
十四日 雨の一日。依頼した書物の件に関して連絡を待つ間、浄瑠璃本を借りて読んだものの倦きてしまいます。やがて、依頼した内の一冊「大明一統志」(明の地理書)が藩校五教館ではなく城内老侯の元にあり、持ち出せるか問い合わせてみるとの知らせが届きました。
「午後ひとり寂しくしていると(寂寞中)」、宿に三人の客が来たので「酒を命じ、例によって大酔」、