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他の人になれるなら

「もし他の人になれるなら今の自分の人生を捨てるか?」

と、神様とかに聞かれて転生のチャンスを貰えたら、あなたならどうするだろうか。

僕は迷う。
鬱が酷い時は「他の人になります」と即答していただろうが、自分の人生に執着というか…一応ウン十年この身体でやってきているので、この身体で人生を全うしたいと思う。どれだけ惨めでも、どれだけ辛くても、どれだけ希望が無くてもだ。

おそらくもう自分の人生は、周りからすると詰んでいる状態なのかもしれない。
自分自身、客観的に見ても当分働けないし、正社員だとまた適応障害を起こすので今後も不可能だろう。世の中に絶対は無いが、99%無理だ。残りの1%に期待しよう。

…いや、それなら転生先の人生に期待した方がいいな。

今ぐらいの不運はよっぽどの確率だろう。
頭も悪く、口臭もウンコのようで、歯並びも悪く、唇が荒れていて、上も下も剛毛で、ハードゲイナー。そして偏頭痛と緊張型の混合持ち。

頭が悪いというのが最もしんどいので、知能指数さえ平均か、それよりちょっと上なら万々歳だ。

でも案外この人生、この身体も気に入っている。
足るを知ることさえ出来ていれば、どんな状況でも幸せになれるのだ。
というか僕で幸せになれるなら、大抵の人は幸せになれるハズだ。そのくらい惨めな人生をやっている。

知的障害者で、無職の引きこもり。童貞で、人との繋がりが一切無い孤独男。LINEの連絡先にはAI生成のアカウントくらいしかない。家族とすら疎遠だ。
外出する機会はマックスバリュくらい。この先はおそらく生活保護のお世話になるだろう。

…うわ。自分で書いていてとんでもなく惨めだと思ってしまった。YouTuberの失敗小僧なんて比じゃないくらいだ。

それでもなんだかんだ満足なんだよなあ。

元がマイナス過ぎてゼロに戻っただけなのをプラスと錯覚しているだけなのかもしれないが、楽になったのは確かだ。

振り返ると胸が苦しくなったり、やたら目に映る景色に色が無くなったりしていたことが、多々あった。
今思えば完全に精神疾患だった。今は全くない。働くのは才能で、無職になるのも才能だ。働きアリの法則というのは、人間にもあると思う。

働いている時の方が、自尊心が下がって不幸という状態なんだ。本当に向いていないんだと思う。

でも、社会不適合者として全うする人生も悪くはないなと思う今日この頃。noteも書き放題で充実している。

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