報酬があれば働くか

スマホを取り上げられる。
ゲームを取り上げられる。

働いている間はこれらの使用ができる…として、働くだろうか。

卵が先か鶏が先かなのだが、現実が上手くいっていないから仮想世界にのめり込むのか、仮想世界にのめり込むから現実世界に関心がなくなって上手くいかないように見えるのかなのだが。

まず物心ついていた時からゲームはしていたし、心の底から楽しめていた。消去法ではない。他に楽しいことがあってもゲームを選んでいた。

ネットに触れる前から失敗体験はかなりしていた。

そして現実世界が上手くいっていれば、ここまでネットやゲームにはのめり込まなかったかどうか。

タラレバ予想だが、現実世界が上手くいっていてもゲームもネットはやっていたと思う。しかし《仮想世界オンリー》にはならなかっただろう。

現実世界が上手くいかないから、消去法で仮想世界に行くしか選択肢がなくなる。
事実今は、ゲームで得られる成功体験では満足出来なくなっている。俗に言うマンネリ化だ。しかし他に選択肢がないためやっているだけだ。

スマホもゲームも取り上げられる

働かないと今依存しているものも取り上げられるとして、働くだろうか。

いや働かないと思う。

前述したがゲームで得られる成功体験では満足出来なくなっているから。惰性で触っているだけに近い。
「たかがゲーム」「おれネット依存症だな」と思いながら浸る仮想世界は虚しいし、ほとんど楽しさを味わえない。

執着がないわけではないが、働くことへのハードルと嫌悪要素が多すぎて、報酬やメリットが吹っ飛ぶ。

働かないとホームレスになるというデメリットを提示されても働かない。
やはり労働に対する嫌悪感は凄まじい。それなりの地獄を見てきているからだ。

改善策①

欲しいと思わせる報酬の質を上げる。
スマホゲーム使用権の他に《好きな芸能人と付き合える》とかの追加報酬を用意。
働くだろうか。
働かない。働くことへの嫌悪感が先にあるから。
報酬が先払いで、迷ってギリギリ働かない。

改善策②

ペナルティの質を上げる。
《ホームレスになった上に、極寒の地へ送られる》
というペナルティが無職だと課される…という風だとどうなるか。
たぶんこれだと自殺すると思う。選択肢が全部絶望だからだ。働くも地獄、働かないも地獄と。僕からすると同じくらい地獄だという認識なのだから。
今はまだ働かない方に天国要素があるので、当然こちらを選んでいる。

改善策③

欲しいと思わせる要素を増やすと同時に、無職状態へのペナルティの質や量をもっと増やすのがいい。
働けばお金やスマホ、ゲーム使用権以外に、《好きな芸能人と付き合える》とか《ゴーカートやり放題(ゴーカート大好きなんです！)》《現実での趣味友達が沢山できる》とかの、自分にとって報酬だと思えるものの質を上げる。

そして働かないことへのペナルティルールを上げる。ホームレスペナルティから《指の爪を剥がされる》ペナルティなどに変更するとしたら働くか。
これは働く。報酬よりペナルティの方に行動理由がある。
どれだけ物欲感性が鈍くなっても、痛みだけは一生鈍くならない。
報酬のレベルが高くなかったら自殺している。

改善策④

労働のレベルが低いところを選ぶ。
働いた際の報酬も働かない際のペナルティも現状と変わらない(スマホもゲームも働こうが働かまいが使える)が、労働のレベルだけは変わると。
これで働くだろうか。 

多分働かない。

社会貢献はしたいが、客観的な評価で社会貢献能力が低いというジャッジを下しているため、「俺が働いても大して社会のためにはならないだろうな」という諦めが勝つ。
それならば世間体が悪くても、家でスマホを触っている方を選ぶ。
散々努力や自己犠牲、他者忠義というものに裏切られてきため、貢献するための行動が無駄だと思ってしまうのだ。
なんなら逆効果とすら思う。

スマホもゲームも使用権を剥奪され、ここで働くことでそれらの使用権が得られるという報酬があればギリギリ働くかもしれない。

改善策⑤ 

労働のレベルは下げて、引き換え条件を増やす(準ペナルティ？準報酬？今あるものが無くなる現状マイナスを報酬でゼロにする。スマホ＆ゲーム使用権と同じ)

この時の引き換え条件を《お菓子》や《自慰》にしてみる。

働かないといつも食べているお菓子が食べられないし、性欲も発散できない。幸いなことに労働のレベルは低い。でも自分が働いても社会貢献にはならなそう…。
 
スマホもゲームも取り上げられて、お菓子と自慰まで取られてしまった。マイナスをゼロに戻すには働くしかない。

働くだろうか。

しばらくして働くと思う。

気力も下がっているようなので、外出すらおっくうだ。
人と話すのも苦痛。手続きをするのも面倒。
甘えなのか、精神疾患が尾をひいているのか分からないが、すぐには行動しない。

家でできることが無かったら消去法で外に出だすだろう。元の生活に戻りたいし。

まとめ

報酬は増やさなくていい。
ただ、今の生活に満足しているため、働かせるなら今の生活にある依存先を条件付けで奪う必要がある。
「これまでやってる趣味を取り戻したいなら働きな」

労働レベルが変わらないと、どれだけ条件付けで現状の依存先を取り上げても、働こうとはしないので、労働レベルを下げること。

①労働レベルを下げる
②今ある依存先を、労働するという条件付けで取り上げてもらう