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「そんな1日。」(詩)

積み上がったコンテナ群


去っていった線路の先


私は息を吐いた。


今日聞いた話を話そう。


今日買った新刊を読もう。


心を奪われた単語をメモしよう。


淡くなっていく空を見つめて。


私は

きっと穏やかな明日を想像する。


横に揺れ動く銀色の箱。


道端で聞いたバンドを思い出す。


灰色と青が混じっている。


人が灯した光。


落ち着いた音と

開かれた地底の物語。


暖かな家と

袋の中。


旅の終わりと

旅の始まり。


期待と不安が入り交じっては。


私は何だか寂しくて。


食い付くように窓の外を見る。


冷たい風が身に染みるようだ。


寂しさを紛らわすように

私は詩を詠っている。


外はどんどん暗くなっていく。


夕焼けが遠ざかって、

夜が来る。


ずっと分からない他人と。


多分知られていない自分。


「これから、どう生きていこうか。」


ずっと、そんなことばかりを考えている。


幸福な今を感じても

僕らはきっと求めてしまう。


満たされた心のビン。


幸せを飲み込んで生きている。


きっと、心が渇くから。


どうしようもない

孤独と自分を

受け入れて。


私は、息を吸った。

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