「それでも。」(詩)
抱き抱えた意見と否定。
心音が
不満と恐怖
驚き跳ねる
自分の中
常識否定
崩されて
揺らぐ証明
信念は空回って
ただ悩む
やり方を
探して抉る
心の中
自分の中のやり方が合っているのか
それとも間違っているのか。
どうしたら面白いのか
どうしたら分かりやすいのか。
多分、正解なんてないけど。
他人とずれた常識は
相手が間違っている気しかしない。
納得なしじゃ生きられない。
感情なしじゃ生きられない。
電車に乗って、遥か彼方
揺るがされた信念
ぶれた方角を保てるように。
自分は万能ではない。
自分は天才ではない。
何でも出来ると思い込んで
天才に打ちのめされるほど
凡才で、ただ未熟だった。
僕の身体に、喰らいつくカラス。
痛い。
痛くて抉られる。
絶する程の苦しみ。
でも、それでも。
書かなくてはいけない。
伝えなくてはいけない。
普通にすらなれない自分。
数多の思いが激流に飲まれてしまう前に。
消えてしまう前に。
窓の外の世界
ただ穏やかに見つめて、学んで。
旅先で見つけた
大好きな言葉を抱きしめるようにして。
喪失の先に、降り立った。