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【個人の感想】なんでソニックシリーズ好きなんだろうなぁ




はじめに


これはソニックシリーズがめちゃくちゃバカにされている時代に
それでもソニックシリーズが好きだった人が
なんでそんなにソニックシリーズが好きなのかってことを
つらつら語るモノです。


個人の主観が強く
そこまで気合を入れて構成もしていませんが

なぜマリオじゃなくて
カービィじゃなくて
ロックマンじゃなくて

ソニックシリーズが好きなやつがいるのか

そいつがどんな思考で楽しんでいるのか

目に止まった人の参考になったら嬉しいです。



スマブラでの出会い


私は子供の頃からスマブラとカービィが好きだった。
そしてわかりやすい任天堂ユーザーらしく
そこしか見てないし
そこにしか興味がない人間だった。

そんな私がスマブラX(Wii)で当たり前のように
カービィを操作キャラで遊び
アシストフィギュアから出てきた
究極生命体に出会ってしまったのが
全ての始まりだった。



「プロフェッサージェラルドによって作られた究極生命体」

これがあらゆるメディアで紹介されるシャドウの紹介文だった。
私はこれまでほぼプププランドで育ったので
全てが衝撃的だった。

赤黒を基調にしたクールな外見
尖りに尖った、かわいい、ふわふわ、やさしいが一切ないデザイン
プロフェッサー?究極生命体?
プププランドはあきれかえるほど平和です、という世界しか知らない私に
全てが衝撃的だったのだ。


そして
あえて演じている人の名前を出しますが
遊佐浩二さんの演じるクールな声で
「カオス、コントロール!」と
アシストフィギュアだから叫ぶのだ。

出てくるたびに。

かおすこんとろーる?
それも脳みそからぶん殴られた気分だった。
私は当時、何度も言う、アクションゲームといえば
プププランドだったのだ。
声優さんなんて意識したこともない。
知ってる技はカービィが使うかわいいコピー技だ。
もしくはポケモンのはかいこうせんぐらいだ。

当時そこまで遊佐浩二さんは有名じゃなかったが
今なら伝わるだろう。
彼の声で「カオスコントロール!」と叫ばれた衝撃を。


私はカービィを操作していたのだが
全ての思考が止まり、
なんだこの、なんだこの、なんだこのコイツ〜〜〜!!
とその場をうろうろしまくった。
私のゲームのキャラクターの常識を全て壊したこのキャラクターはなんだんだ!


私のことをよく理解している人はわかると思うが
それはよく調べた。
これはソニックシリーズに出てくるキャラクターで
詳しく知りたかったらゲームをやれ
という状態だった。

だから当時、はっきり言ってWiiはゲームキューブと互換があったのに
それすら知らなかった私は
前のハードであるゲームキューブを買い、
ソニックシリーズを大人買いし
調べてやろうじゃないか
この究極生命体とやらが何者なのかを!
と意気込んでソニックアドベンチャー2バトルを始めた。


正直に言おう、
プププランドからやってきた人間に
シャドウは早すぎた。


クリアするのがやっとだった。
何匹ものシャドウを宇宙に落としまくって
(それがシャドウジェネレーションズ最初のステージにリメイクされたのが感慨深かった)
その後の連戦ステージでナックルズを溺れさせまくって
半泣きでクリアした。


それでも
あの時、同じステージを一週間
何回も何回も挑み
シャドウと乗り越え続けた日々が
私の中で
アクションゲームの自分の分身はシャドウだと
ある意味決定づけた。


シャドウは当時最低ランクになっても
「まだ力が回復していないのか….」と自分の責任に感じてくれるセリフなのも
正直ありがたかった。

私も力が足りてなかった….すまない。
と何度も反省会をして
ソニックアドベンチャー2バトルをクリアした。

その時に繰り広げられた
シャドウとマリアの物語が
重くのしかかり、励みになったのは
そこからしばらく経った後なのが正直な感想だ。


ヒーローズ、シャドウ・ザ・ヘッジホッグ
ソニック(2006)、ソニックバトル

その当時全てをクリアできたわけじゃない。
ただ本当に少しずつ
シャドウと一緒に乗り越えていった。

シャドウ・ザ・ヘッジホッグのステージは本当に気が狂いそうだった。
これも半泣きになりながら
クリアした。
今思えばすごいスパルタだった。

でも
そういうことをやっていくうちに

シャドウと一緒なら
きっとなんでも乗り越えていける、そんな自信につながったのだ。



ゲームとしてソニックを好きになる


私は本当にゲーム初心者だったので
何かをクリアするには攻略本が常に横にないと不安な人間だった。
小学生の時の習慣である。

だが、私が好きになった時代のソニックシリーズには
攻略本なんてなかった。
なんなら攻略サイトも見つからなかった。

エンディングが知りたいなら
自力でクリアする。
それしか道がなかったのだ。


そこで私は攻略本がないゲームのプレイを初めてやった。
それが意外と開放的で楽しかったのだ。


そして不思議なことに
カービィシリーズはクリアしたら終わりだったのに
ソニックシリーズはクリアした後もちょくちょく走っていた。

私は上手くないので
タイムアタックも真面目にやってないし
やり込みもそんなちゃんとできないプレイスキルだった。

でも何回も何回も
楽しいから、気持ちがいいから
同じコースを何回も何回も走っていると

こんなところ走れたんだ、とか
こんなルートがあったのか、とか
クリアして数年経った後に
スキルが手に入ったりとかしたのだ。

そういう感じで
ソニックシリーズは
簡単にクリアさせてくれないし
やり込みも難しかった。


だが、私が任天堂のゲームが苦手な理由の一つに
最初は懇切丁寧だったのに
突然難しくなることがあった。
ソニックシリーズはそれがなかったのだ。


任天堂に比べれば難しいが
突き放す難しさではない。
人によるところも大きいが
こんなハードルクリアできるわけがないと
突き放された気分にはあまりならなかった。


一昔前のソニックシリーズはシナリオも本当によくできていたので
純粋に続きが気になったし
すごい頑張って遊んだ。
そうこうしているうちに
ちゃんとプレイヤーは上手くなっていき
あ、ここちゃんと飛べるようになれたとか
ミスらずクリアできるようになれたとか
そういうことが
本当に自分の中で積み重ねていけた作品なのだ。


そしてその積み重ねの中にいつもシャドウがいた。

ソニックシリーズは
上手くなればなるほど
すごく気持ちよくステージを走れるのだ。
それが、下手くそな状態でも片鱗が見える時がある。

あ、今すごく上手くいった、すごく気持ちよかったし
タイムも縮まった
という瞬間に出会うのだ。
それをひたすら反芻して
その楽しい瞬間を、最高のタイムを目指すゲームだと
個人的に思ってる。

気持ちがいい走り方をすると
ちゃんとタイムが縮まって
クリアランクも良くなる。


これに慣れてしまうと
他のステージクリア型のアクションゲームが
結構物足りなく感じるようになる。

またソニックシリーズは
色々と考えることもあるのだが
基本、ノリで行くこともある程度求められているアクションでもある。

一歩前の踏み出し、勇気を持って前のめりになることが
結構求められる。
私はそれが割と気持ちがいい緊張感だと思っている。
瞬間的に、ここは前に出る!という判断力が求められるのだが
それが普段の自分と相反する決断で
割とリアルでもその大事さを教えてもらう場面もある。

これは
ソニック自身の性格にもきちんと反映されているので
アクション性とキャラクターがきちんと合致していて
丁寧だなぁといつも思う。

ナックルズの壁登りや滑空、
テイルスの飛行能力なども
正直、他のアクションゲームをやっていると
そんなことやってもいいの?
という反則技に感じてすごくワクワクした。

これは最新作のシャドウの
翼と時間停止にきちんと受け継がれていると思っている。



日本人にもきちんとウケるように作ってある実はわかりやすいキャラクター性


キャラクターごとに操作感が全く違い
その個性がきちんとキャラクターの性格に反映されているのも
ソニックシリーズの魅力の一つだと思っている。
本当にナックルズの滑空には感動したのだ。





(日本人の声優さんがきちんと声を当てている公式アニメ動画もある)

またソニックシリーズは
キャラクター、一人一人に日本人の声優さんをあてて
ドラマ性が高い作品が多いことも特徴だと思っている。

主にシャドウが出演する作品ほど
ドラマ性が高く、子供向けとは思えないほど
心に響く物語が多い。

あまり知られていないが
今はもう有名声優の一人である
遊佐浩二さんと小野大輔さんは
涼宮ハルヒや仮面ライダーで
ブレイクする前からソニックシリーズのキャラクターを演じている。


ちなみに小野大輔さんのキャラクターで私が一番好きなのはこのシルバーです(右白いの)。
彼も扱いが不遇なだけで
本当に素晴らしいシナリオを与えられたかっこいいヒーローなんです。

語った記事です。





日本向けのテレビアニメも
20年前からやっており
シナリオもきちんと評価されている。
近年ではネットフリックスオリジナルアニメも評価されている。

本当にびっくりするぐらい
日本人が関心がないだけで
日本でもめちゃくちゃクオリティが高いメディアミックスをずっとやってきたのだ。
(そして日本人が関心を持つ間もなく暗黒期の悪評だけが広がるという悪循環だった)

暗黒期のソニックシリーズに思うところはあるのだが
ここまでやってダメだったのならと
半ば諦めモードになっていたのも気持ちはわかる。
それぐらい
知れば知るほど、
なぜ日本人はソニックシリーズに興味を持たないのかと
本当に悲しくなった。

人は中身ではなく流行ってるものに食いつく。
その無情さを割と味わった時期でもある。

私は
自分が面白かったと思っているソニックの作品は
任天堂以上に自分を楽しませてくれた
素晴らしい作品だといつも思っている。


これは完全に余談だが

それに目も向けない
知ろうともしない
セガだから
ソニックだから手を出さない
そういう日本人の姿勢も
どうかとおもうと
何度も思った。

自分も通った道だからこそ
何回も思った。
自分がソニックシリーズの長く誤解をしていた上で
きちんと好きになれたからこそ
日本人の
ソニックへの偏見の壁が分厚いと
いつも感じてしまう。

それがいつも悔しかったのだ。

どんなにいいものを作っても
ある程度
見にくる人の偏見があるかぎり
それは広まっていかない。

だから私は一部のゲーマー気取りの声優が嫌いなのだ。
そういう奴らが偏見を広めるせいで
また、正しい認識が遠かったと
いつも歯痒く思っていた。

完全に余談ですが
本当に悔しかったんです。


あと
ソニックシリーズは
動物が主人公のゲームで
敵キャラは基本一貫して
悪の天才科学者ドクターエッグマンが作った機械なんです。

この設定、子供にすごい配慮されているなぁと
いつも思います。




まとめると


ソニックシリーズは
きちんとクリアに達成感がある
独自性のあるアクションゲームであり

キャラクターの性格や造形、それを演じる声優さんのお芝居もあわさって
きちんと日本人向けのキャラクターになっている
それは複数展開されたアニメを見れば一目瞭然

そこまでして
どうしてソニックシリーズを日本人は拒否るんだー
という歯痒さを抱えている

というお話でした。


本当にソニックシリーズのファンをやっていると
偏見はいけないと
骨身に沁みました。


普段、マリオやカービィ、ロックマンしか遊ばない君も
もしかしたらソニックを好きになる道があったかも知れない。

合うか合わないかは、
きちんと調べてから
判断してもいいんじゃないのかい?

という話をずっとしているというお話でした。


はい
こんな卑屈になるぐらい
ソニックシリーズのファンって
バカにされてたんです。

でもゲームが楽しかったから
みんながヒーローだから乗り越えられました。


すごいだろ?
ソニックシリーズって

君も最新作のPVぐらいは見てみたらどうだい?


ちゃんと面白いソニックシリーズは面白いんです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。