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あらためて、小学生がプレゼンをする効用 2.自信の向上とプレゼンテーション能力の向上

小学生がその日の授業内容をテレビ電話で説明し、大人の聞き取り質問やフィードバック、アドバイスを行う活動には、様々なメリットがあります。

授業を自分の言葉で説明する経験をすることで、子どもは自己の表現力やプレゼンテーション能力を磨き、自信を持つようになります。

たとえば、子どもが科学の授業で学んだ「氷が水になる仕組み」について説明したとしましょう。

 最初は緊張して、言葉に詰まってしまうこともあるかもしれません。

ここで大人の聞き手から、

 「氷が溶けたら周りの温度に関する関係するか、もう少し詳しく教えてもらってもいいですか?」

といった質問を受けると、さらに考えを述べて説明しようとします。 

「すごいね!とても難しいことを自分で説明できて偉いね!」

といったフィードバックが与えられ、それが次回の説明への自信につながります。

教科を変え、算数の授業で学んだ内容を説明する場合を考えてみましょう。

たとえば、掛け算の概念を他の人に教えることが課題だったとします。

それまで計算の結果を伝えることだけに集中していた子どもが、大人から

「なんとか2を3回足すと6になるのか、絵を使って説明してみようか!?」

とアドバイスをもらうことで、より具体的に絵を描いて自分の説明が成功したり、改善点を取り入れることで説明がうまくいったりすると、その経験が積み重なり、自分の考えを人前で表現することに対して自信が生まれます。


さらに、国語の授業で読んだ物語の概要を説明する場面でも、自信とプレゼンテーション能力の向上が見られます。

大人から

「その登場人物がなんだかそんな気持ちになったか、自分の言葉で考えてみて」

というような質問に対して、自分の考えを整理し、人に伝える力が養われるそして、説明が終わった後に、

「とても感情を込めて話せましたね!聞いていてそのキャラクターの気持ちがよくわかりましたよ。」

とフィードバックされることで、次の発表でも自分の意見を積極的に表現しようという気持ちが生まれます。

このような活動を行うことで、子どもは「人前で話すことが楽しい」という感覚を身につけることができます。

そして、「次も頑張ってみよう」と思います。

その結果、プレゼンテーションの場面だけでなく、日常生活でも自分の意見を自信を持って伝える力がついていきます。

こうした積み重ねが、将来の学習や社会生活においても大きな自信と力になります。


 テレビ電話での説明活動で得られる子どもたちの自信とプレゼンテーション能力の向上は、学校の授業だけでなく、様々な場面で子どもたちの成長を支える重要な要素となります。

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