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食堂かたつむり

📘食堂かたつむり📘小川系

恋人に振られた倫子は、あまりのショックに衝動的に家を飛び出して山あいの故郷に戻り小さな食堂をはじめる。
料理をすることが大好きで、1日1組のお客様をもてなすという食堂で料理を作って、いろんな事情のある人たちを笑顔にしていきたいという一心で。

ひとりひとりに心を込めておもてなしをする。それを私は自分のサロンと重ねて読んでいた。私も、会社を辞めて何もかも卒業して今のサロンをやってきた。1日おひとりさま限定で。その丁寧におもてなししたい気持ちがよーくわかって深く共感できた。

大好きな料理をして、空を見上げたらとても星がきれいで。「あぁ幸せだ。幸せすぎて胸がいっぱい」倫子の心の叫びが胸に沁みた。

誰かが喜んでくれるために心を込めること。それが自分の生きがいになること。それを噛み締めること✨✨
素敵すぎる。

最後の方で悲しくなるけど、それもすべては人間が生きていくということなのか。
楽しいことばかりじゃなくても、すべてを受け入れていく。残酷なことも、別れも。

それが人生なんだなと考えさせられる一冊でした。



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