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正解はないけど、プロダクトアウトとマーケットインについて考えてみる。

マーケの世界に正解はない。

これはマーケに限った話ではないかもしれなけど。

ちなみに僕はマーケットインこそ正と捉えている人間です。なぜなのかと言うことについて今日は考えてみたいと思います。

1.そもそもプロダクトアウトとマーケットインって何?

もしかしたら初めて聞く人もいるかもしれないですね。これからの考察に入る前にかいつまんでおはなししてみたいと思います。

プロダクトアウトとは、

つまり「作り手視点」で考えるマーケのことですね。少し昔の考えかもしれないのですが、

良いものを作る。良いものであれば売れる

例えばそれがマーケットに対して新しかったり浸透していない物であっても作り手がいいと思ったものは売れるのだと言う視点です。

ニーズは作り出すものだ、という結構力技な考えだと思います。

逆にマーケットインとは、

マーケットにこそニーズはある」という考え方。つまり「消費者目線」マーケです。

市場にいる人がものを買うのであれば、そここそニーズの宝庫であるという考え方になります。

なるほどなるほど。

両方いいところも悪いところもある気はします。

プロダクトアウトは力技ですが、推進力がありますよね。でも、見方を変えると傲慢にも見えます。

ただ、イノベーションを起こすには重要な推進力です。

マーケットインは目の前にある金脈を掘り当てられことで軌道になりやすいメリットがありますが、受動的ですよね。

もしかしたらイノベーションは起こせないかもしれない。

ただ、ここまで聞くと先ほど僕が「マーケットインこそ正である」という主張に矛盾することになるんじゃないかと思われた方あると思います。

ただ、僕は疑問提起します。

マーケとは誰のために何の為にあるものか?と。

2.マーケとは「ユーザー」の為にあると定義したい。

マーケとは誰のためにあるのでしょうか?僕はユーザーのためにあると思っています。

世の中には沢山のニーズがある。

ニーズとは言い換えてしまえば「悩み」であり。「興味」であり、「願い」ではないでしょうか。

普段生活していく上で発生するニーズをつなぎ合わせることのできる仕組み、それが「マーケティング」であると思うのです。

俺がいいっていうからいいんだよ!じゃなくて、あ、これに困ってるんだね、これならあなたの悩みは解決できるよ。

寄り添っていきたい。ユーザーの悩みを解決できるプロダクトとユーザーのニーズの架け橋になれる。

マーケティングって素晴らしいなーと思います。

悩みがある。

課題がある。

そこにソリューションが生まれ、プロダクトとなる。それが摂理だと思うのです。

ただ、起こりうる課題に対して先んじてソリューションを作り出すことはとてもイノベーションだし、とても、とても、大切なことです。

ただ、ここで更に疑問提起します。

3.全てマーケティングで解決するべきなのか?

以前、マーケティングとブランディングとPRの違いについてお話ししました。

これはあくまでも私的な主張ですが、プロダクトアウトはマーケの範疇で全てを終わらせようという強引さを感じてしまいます。

適材適所ってありますよね。

新しいものを作る。新しい概念を作る。でもそれってマーケで完結させなくても良くない?って思います。

新しいものだからこそ、丁寧に大切に感じて欲しい。好きになって欲しい。

その為にブランディングがあるし。その為にPRががあるんじゃないかなと思うのです。

悩みや課題はいつでも潜在的にあるものだから、認知をする段階で徐々に浸透していけば根強く人を惹きつけるものになると僕は信じています。


皆さんにはみなさんの考えがあるのでこれが正しいとは全然思わないのですが、僕の思う正解は今のところマーケットインです。

そして、僕自身クライアントの事業課題に向き合う時に、丁寧にちゃんと向き合いたいから、自社のやり方を無理やり押し付けたくはありません。

クライアントのニーズから課題を見つけて、マーケットのニーズから課題を見つけて、それを解決するための戦略と戦術を持って広く愛されるクライアントを1つでも多く作る手助けをする。

それが僕の思うコンサルタントとしての向き合い方です。

これが皆さんの考えるきっかけになれば幸いです。

今日はこの辺で。

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