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仕事と生活の境界線はどこにあるのか。
はじめにお断りしておきますが、今回の記事には結論がありません。
ぼんやりと考えていることをただ書き連ねていくだけの記事ですが、介護事業所の管理職やマネージャーにも考えてほしいテーマなので興味のある方は2分間お付き合いください。
ワーク・ライフ・バランス
ワーク・ライフ・バランスという言葉が日本で使われるようになって20年ほど経ちます。文字通り仕事と生活の調和を意味する言葉です。
高度成長期はモーレツに仕事をして、仕事の量(勤務時間の長さ)で諸外国に勝つのが日本の働き方モデルでした。
その後日本でも(主に男性に向けて)もっと自分の生活や家庭を大切にしようという考え方や、過労死や適応障害などが社会問題化される中で、ワーク・ライフ・バランスが大事だ!という風潮へと変化していきます。
その後、ブラック企業という言葉も誕生し、社会全体で労働者の人権、生活を守ろうという機運が高まりました、
法律面では、労働基準法や働き方改革関連法により、社員に長時間労働をさせた場合の会社への罰則が強化されました。
今回のメインテーマではないので、触れませんが介護現場の管理職やリーダーは36協定の内容などについては確実に知っておいた方が良いでしょう。
#解説は「36協定」でGoogle検索して調べて
いずれにせよ、労働者を守ろうという社会の流れであることは間違いありませんし、人を大切にするという意味で、僕はその風潮に賛成です。
ワークとライフの境界線
さて、ここからが本日の本題です。
仕事も生活も大切。そのバランスが大切ということはよくわかりました。
仕事と私生活はきっちり分けたいと考える人もいて、そういう考えも理解します。
給与計算上は、会社に出社してタイムカードをおした時間が仕事、それ以外が私生活となるわけですが、その中身はきっちりと分けられないこともあります。
ある日、入社3年目の社員に「今度の研修で必要な課題図書だから研修日までに読んでおいてください」と本を渡しました。すると「業務時間中に読み終わらなかった分は残業をつけていいですか?」と質問されたのです。
あなたが上司の立場ならどう答えますか。
業務上必要なことなので、業務時間中に時間を作って読むことは問題ないと僕は考えます。でもわざわざ残業として読むものなのか…というモヤモヤはありました。
その時は「3時間までなら残業をつけていいです」と玉虫色の返答をしましたが、僕の中でしっくりは来ていません。
自分で買った本はプライベートで、会社から渡された本は仕事?
仕事に関する本を読む時間はすべて仕事?
社内の昇格試験のための勉強は仕事?
考えだしたらキリがありません。
僕は生活と仕事は完全な別物ではなく、生活の中に仕事があると考えます。
収入を得て、誰かを喜ばせることで、自分の生活を豊かにするために僕たちは仕事をします。
その仕事を健康に続けるために、食事も睡眠もしますし、よりよい仕事をするために勉強もします。
「明日働くために、食事の時間は残業ですよね?」と言われたらさすがに「それは勤務時間ではありません」と答えます。
僕はいわゆる勤務時間以外で、このように介護やマネジメントに関するnoteを書いたり、Twitterを投稿したりしていますが、まったく苦ではありません。むしろ勤務時間中以外は仕事に関連する活動をしてはならないと言われたら困ってしまいます。
はじめに書いた通り結論があるわけではなく、このあたりは「ひとそれぞれ」でいいと思っています。
働きたい人は働く、働きたくない人を強制的に働かせてはならない。
働く人が健康でしあわせであればいい。
今日のところはそんな感じです。
めでたしめでたし
立崎直樹
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