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Vol.56 のみさんぽ~湘南に暮らす鍼灸医学者が感じるウェルビーイングとの歩き方~「食べたいけれど食べすぎる」その2

「その1」では、「食べ物と舌とのダイアログ」という、一見不思議だけれど、やってみて納得の、ハプラス湘南流の食べ方をご紹介いたしました。

(のみぞ)
東洋医学では「病は胃から始まる」と言われますが、その胃を、負荷から守る場所が「口」です。
口の中を、歯だけでなく舌や唾液などが大活躍してこそ、私たちは正常を保ち、病から身を守ることができます。

―唾液ってすごいパワーがあるって聞いたことあります。でも、胃を負荷から守る場所とは、思っていなかったですね~。口って、言われてみると、何をする場所だったかな?噛む場所?「美味しい」を感じる場所、っていうイメージです。

(のみぞ)
食べものは、歯で噛んで小さくしてから、ごくんと飲み込むのではないかと思うのですが、
本来は舌で食べるものを押しつぶしながら唾液を使って溶かして、それから飲み込む。
しっかりと唾液を分泌させて、仕上げに歯を使って食物を溶解し易い様にすれば、
お腹は、いや口の中のお務めが満たされると満腹だとなります。

―口が務めを果たすとお腹いっぱいになるんですね。「美味しい」を感じるだけでなく、「満腹」をつくる場所だったとは。満腹っていうからお腹いっぱいは文字通りお腹がつくるものだと思っていましたが、口から始まっていたのですね~。

(のみぞ)
胃の中に入ったところで満腹だ。ではもう遅いんですね。
どんな栄養素がいいとか、腸内細菌に良い食材だとか、品目をバランスよくだとか
よく言われていますが、
それよりも、舌までも総動員した口の働きで胃を守ろうぜ
ということですね。

―「もう遅い」って、ほんとうに^_^;
あの「食べ過ぎた」と感じた時の胃の重さを表現するとしたら、「もう遅い」って感じでした。
こうやって伝えられると、「食べた方がいいものがある、、、」と頭で考えるのって、少し違うのかもしれない?と改めて思わされます。

(のみぞ)
食べたいと思っていても、このような丁寧な食べ方をしていれば
自然と途中でお腹いっぱいでしょう。

舌や顎を使えない不器用な人間ばかりになったら
食材はいくらあっても足りないし、
もしかしたら作り過ぎでフードロスが増えてしまうかもしれないですね。

―実際は食べきれないのに、人間の「食べたい欲」は、どんどん大きくなる。それに応えるように、たくさんの食べ物が作られて、食べ切れられずに捨てられていく。「欲」の増大は、身体に悪いとは別の問題でもありますね。
わたし達の「食べきれないのに食べたいと思いすぎる気もち」が、なにか大切な物をオカシなことにして行く気がして、ちょっと怖くなりました。
いやぁ、これは、個人的な食欲を超えて大切な事です。

(のみぞ)
「病は胃から」、の前の「口や舌や歯」を
どんどん&じっくり使い、地球と私たちを守りましょう。

~stand.fm 湘南のみさんぽ~

11月ののみさんぽ、いかがでしたか。
食べたい気もちが大きすぎることの行く末、考えさせられました。
そうは言っても、食べたくなるなぁ、なんていう気もちも確かにあります。
エンディングは、野溝院長の今の本音?を伺います(^^)/


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