#87 主語はいつも「わたし」で心理的安全性をつくる
自分の思いを「伝える」って難しいですよね。
自分としては、部下の能力はもっと高いのだから、頑張って欲しいと思い
「なんで、これくらいの結果しか出せないの?お前なら、もっとできるだろ!」
などと、ちょっと発破をかける…なんてこと、ありますよね。
しかし、本人からしたら、
「こんなに頑張ってるのに、どうやってもっと頑張ればいいんだ…」
と落ち込んでしまうこともあります。
上司は信頼関係ができていると思い込んでいても、部下はそうではないことなんてザラにあります。
というか、それが普通です。
会社の方針などの場合、社長は
「いつもみんなに言っている(伝わっている)」
と言いますが、社員さんに聞くと
「社長が何を考えているのか、どの方向に向かっているのか分からない」
と言います。
本当ですよ(笑)。
とにかく、これくらい伝わらないってことを前提としたほうがいいってことです。
さて、伝える方法は本当に色々ありますが、今日はその中のポイントを一つ。
それは…
「わたし」を主語にして話す。
です。
先ほどの部下に発破をかけるとき
「お前は、できていない」
と、主語が部下になっています。
また、会議で嫌な雰囲気になってしまう、反論発言の場合
「●●さんの意見は、違うと思う」
など、これも●●さん(の意見)が主語になっています。
「お前は…」
となった時点で、批判されていると受け取り、聞く耳を持たなくなります。
なので、相手に自分の思いを伝えるときは
I(アイ=自分) メッセージ
で伝える。
「わたし」を主語で伝える
ってことです。
「私はこう思うけど、どうかな?」
という立ち位置です。
いくら上司で経験もスキルもあったとしても、あなただけが一番正しい答えを知っているわけではありません。
あくまでも、一意見として
「私はこう思う」
と伝える訳です。
最近私は会社の会議に出ることはありませんが、みんなと話をしていて
「かおりさんは、どう思います?」
とかになったとき
「●●して、△△すればいいやん」
などとは言いません。(昔はそうしていました。それが正しいと思っていました)
「〇〇くんの意見だと、▲▲のリスクがあるな~と感じるから、私は、●●するといいな~と思うけど、どぉ?」
みたいな話方です。
社長やリーダーは経験則とスピードのある意思決定が通常なので、意見を求められると、最適な意思決定をポンと出してしまったりします。
確かにそれが最適解だったとして、これをやっていると、社員は育ちません。
いずれ、社員は口をつぐみ、意見を言わなくなります。
意見を言っても、結局社長やリーダーの鶴の一声で決まってしまうような場に、心理的安全性はありません。
伝えるコツは、色々ありますが、まずは
「わたし」を主語にして伝える
を心がけてみると、相手の意見を尊重する立場となり、伝わりやすく(受け入れられやすく)なりますよ。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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