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短歌の会 覇王樹|短歌会
2024年3月26日 14:41
被きたる雪の帽子にさざんかは寄り合うようにくれない灯す(藤峰タケ子) コマ送りするかのように窓越しに真白き富士はぬっと現わる(宮本照男) 赤塗りの水上客船現れる橋の下より龍のごとくに(清水素子) 淋しさもとことん辿りつきたればそれが力になるとは言えど(高田好) この時は何を考えていただろう太宰治のグラビアの顔(田中春代) まちがへてアクセル踏めるさながらに饒舌とまらぬ熱燗一合(山北悦子