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【エッセイ(ミニ)】夏の背中

金曜の夜、

帰宅のため路線バスの最終便に乗ることに。バス停で待つこと5分、バスが来ました。

ドアが開いて乗ろうとすると、バスの運転手さんが私に

「…お客さん、あのーすいません…」

と言ってきたので

「どうしました?」

と聞いたら、突然バスの冷房設備が壊れてしまい車内が暑くなってるとの事。でもよく見るとバスにはお客様が誰も乗っていないし、帰るだけで予定はないし

「あ、大丈夫ですよ!」

と私はバスに乗ってやや前方の席に座りました。

すると運転手さんは

「すいませんね〜ホントに突然壊れてしまって。出来るだけ窓を開けますね」

そう言って窓枠の上の部分と、座席後方の窓を3分の1くらい?開けてバスを走らせました。

思うより車内は暑くなく

走る道も空いていました。

夜風が心地よく入ってきます。

コロナ禍になってから路線バスももちろん換気対策で普段から冷房を入れつつ窓を開けてますが、

バスの窓を開けたときの風の感触は、

こんな感じだった、と思い出し

そのままバスの程よい揺れに身体を任せていたら

…眠くなってきました笑。


やがて自宅近くのバス停について、降りるときにも運転手さんと

「暑くなかったですか?すいませんでした」

「いえ、全然暑くなかったですよ〜。ありがとうございました」

と言葉を交わしました。



もうすぐ8月も終わりますね。

夏の背中が少しずつ見えてきました。




こちらのミニエッセイをstand.fmのチャンネル「松本アニー★ 続・詩の朗読ラジオ」で朗読してみました。よろしければ『声』でも聴いてみてくださいね。


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