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猪豚カレーは大当たり!〜ジビエとスパイスの相性◎

友人からお裾分けしてもらった、猪豚(イノブタ)。
かつて食べた牡丹鍋の美味しさを思い出しながら前回はセリとごぼうの味噌󠄀仕立てにしていただきました。
肉自体はさっと煮た形で、焼いたよりも固くなりましたが、汁全体は滋味あふれる、とても良い味になってくれました。

もう半分塊があったので、そちらはカレーにしてみようと考えました。
コトコト煮てあげれば柔らかくなってくれそうですし、シビエらしい野趣あふれる風味は、スパイスと相性が良さそうです。

まずは猪豚の塊をそのまま茹でていきましょう。
皮は友人も試したものの堅くてどうにも、とのことでしたので外しました。
皮に残った脂身っぽい部分は削いで、一緒に煮てみます。

葱と生姜を入れるのが定石

水から煮ていきましたが、さすがジビエ、見たことのない量のアクが出ました。
雲みたいにアクがモコモコと湧きました。なんじゃこりやー! とビックリして急ぎすくってしまいましたが、写真撮っておけば良かった。
一度そのアクをすくったあとは、水面に浮く感じの常識的な量になりました。

ごく弱火で、二時間以上は煮ました。串を刺してみたらスッと通ったので、OKと判断。

玉ねぎは小さいのを二個分スライスして、オリーブオイルを回しかけてラップをふわっとかけて、レンジにかけます。8分とか、長めに。
量により時間は調整、途中様子を見ながら、しなっとして水分が飛び、少し焦げ始める場所が出るくらいまで。
他の作業をしている間にレンチンしておき、じっくり炒める工程の時短になります。

じゃがいも一個は縦に四つに割り、横に四等分。
椎茸はスライス。玉ねぎは食感要員として、ゴロッと切ったのも入れます。

猪豚以外の具材は以上。これは通常カレーを作るときもあまり変わらないです。人参やその他の野菜類はあれば加えるくらい。

にんにくはスライス、生姜はすりおろし。

フライパンにオリーブ油、にんにく、クミン、ガラムマサラ、テーブルコショーを入れて火にかけます。
油が沸々して香りが立ってきたら、レンチンしておいた玉ねぎも加えて混ぜ、ちょっと塩。
馴染んだらじゃがいも、椎茸も投入して炒め合わせます。
猪豚の肉もゴロッと角煮くらいのサイズに切って加えます。

具材全体に油がまわったら鍋に移し、水分は今回、猪豚の煮汁で。途中、煮ていて減ったぶんの汁気を足す際は牛乳にして、若干コクをプラス。

具材を煮たらいったん火を止めて、コスモのフレーク状のカレールー、辛口を加えます。
ルーをしっかり溶かしたら再点火。少し煮込んでとろみを出します。
仕上げにバターを加えて完成!

時間があったら、いったん冷まして、食べるときに温めます。カレーに限らず煮物料理は冷める過程で味が入るので。

スパイスもいい具合に効いてます

狙った通り、スパイスの効いたカレーと猪豚の相性はバッチリ!
茹で汁を使ったこともあり、ワイルドな風味のカレーに仕上がりました。
肉もじっくり煮込んだ甲斐あり、柔らかくなってくれていました。

今はカレーを作るときは、加えるスパイスはクミンとガラムマサラ、あとは胡椒。胡椒はテーブルコショーと粗挽きの黒胡椒を併用し、これでもか、というくらい多めに入れます。
市販のルーはどれも美味しいですが、どうしてもスパイスの香りは寝てしまっています。強調したい自分が好きな香りを立たせてあげるイメージで足しています。

カレーの付け合わせは福神漬よりもらっきょう派ですが、最近は自分好みの、甘さが強くないいわゆる塩らっきょうになかなか出会えず、カレーのときは岩下の新生姜で代用しています。

いつもカレーを作ると、次にカレーラーメンか何かにする分を残して、もう一食は楽しむのですが、今回は美味しくて、ご飯もおかわりして結局食べ切ってしまいました。

珍しい食材をお裾分けしてくれた友人に感謝。

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