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季節の松茸ごはん〜「買い物上手」と呼ばれて

松茸がスーパーに出回るようになりました。
値段を見て「いやーちょっと手が出ないなー」と諦める毎日。

そんなとき、たまに行く少し遠いスーパー(最近捌く魚に出会えているお店です)に、カットした松茸が並んだパックがありました。
値札を見ると、価格より先に目に飛び込んで来たのが、ラベルに印字された「買い物上手!!」というコピー。

確かに隣にある、丸のままの松茸が2本入って2000円超の商品と比べたら、こちらのパックのほうが、ひと目で松茸の量は多いです。

それでも800円。高いな〜、とは思いましたが、買い物上手というセリフに乗せられてカゴに入れてしまいました。

また、この日初めて見た「かつお菜」というのがあったので買ってみました。濃い緑でちりめん状の葉、茎は小松菜くらいの太さですが、根本近くまで葉が付いています。
何もつけずとも、かつお節のような濃い旨味がある、というのが名の由来だそうで。

松茸ごはんは朝(まあ昼ですが)にいただこうと、夜に仕込んで炊飯器にタイマーをかけることに。

【松茸ごはん】
・米二合、松茸、醤油、みりん、酒

☆松茸はスライスされ、切り口を表にした形でパックに並んでいました。
ネットでレシピをいくつか見ると、だいたい適量は米二合で松茸80グラムくらいのよう。
100グラム以上あるので、余裕で二合いけそうです。
たっぷり贅沢に松茸の入ったものにできそう。
気になる汚れをペーパーで手で割いて、手で裂きました。

☆水に昆布を浸けておき、炊く時の水はそれにします。松茸の味と香りを邪魔しないように、出汁はシンプルな昆布出汁で、主張を強くしすぎない方針。

☆米二合(300グラム)を研いでいったん水を切ります。水の量は米の1.2倍の360ccを目安とし、昆布水を計660グラムになるよう注ぎます。
醤油大さじ1、酒大さじ3、塩少々を加え、松茸もその上に。
堅めのご飯の分量の水に松茸が加わりますが、調味料が足されるので、水分量はちょうど良いくらいかな、と。

朝、炊飯が始まって蒸気が出て、松茸の香りが部屋に漂いはじめて目が覚めました(その後二度寝)。嬉しくなりますね。

かつお菜は茹でて水気を親の仇くらいの勢いで絞って、ラップして冷蔵庫に置いといたので、広げてかつお粉をかけて。

タコは刻んで、みじん切りした葱と和えます。子供の頃から「ネギタコ」と称して食卓に頻繁に登場した、我が家の伝統料理。味付けは味の素と醤油。
ほんの少し砂糖を加えるとコクが増します。

モロッコいんげんは、きのこミックスと味噌汁にしました。

ゴーヤーの漬物も添えて、けっこうヘルシーな食卓になりました。松茸ご飯、いただきます。

うん、間違いない! 香り松茸、味しめじなんて諺もありますが、香りはもちろん、食感も味もしみじみ旨い。しめじご飯でこの感動は得られないでしょう。
松茸のポテンシャルを活かすために、あまり余計な味や出汁を加えず、最低限でシンプルに作ったのが正解でした。

かつお菜も美味しかったです。確かに旨味を感じます。こちらも素材の味を信じてシンプルな食べ方にして正解。名前通り、鰹粉と相性抜群でした。
茎の多い部分を1分茹で、取り出して加減を確かめた上で、別に葉のほうを30秒茹でて、と丁寧に調理したので、シャックシャクの歯応えを残せたのも良かった。

脇をかためる副菜類も優しい味にしたことで、主役の松茸ご飯をしっかり味わい尽くすことができました。
取っておく分はおにぎりにしちゃうか、雑炊みたいにするのもいいな〜と想像しながら食べていたら、二合ペロリで残りませんでしたw

シーズンに何度も味わえるものではないと思うので、一歩踏み出させてくれた「買い物上手」のコピーに感謝です。

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