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ヨーガスートラ講座のご案内でございます

俺の頭の中ではヨガ界のオジキ連、すなわちナーガアルジュナ、シャンカラ、パタンジャリ、パドマサンバヴァ、ツォンカパ、ゴーラクシャがヤクザの新年会よろしく胡蝶蘭に囲まれた座敷で常にふんぞり返って睨みを効かせている。

先日もシャンカラ叔父貴が

「ちゃうねん!気づきとかどうでもええねん!その気づいてるのがどこの誰やっちゅう話や!」とか、ゴーラク叔父貴が

「おんどれ、ワシの師匠のシグネチャーアーサナねじるポーズちゃうで!ワシらの流派で体といったら背骨だけであとはオマケや!背骨がねじれるんかいワレ?

だったらねじってボキボキいわしたろかい!」

なんて言ってきて、俺も頭の中で「知ってますがな。あれは捻ってるように見えてるだけで実はバンダ○○ヤのバリエーションでしょ?通称ですよ通称」なんて返すわけよ。そんな中でパタンジャリの叔父貴が先日

「ワシも軽く見られたもんやのう・・実在せんからてナメとったらヤムナー(河)に浮くでほんま。たまにはスートらんかいワレェ!!!」

とスゴんできた。

そんなわけでしょうもない冗談はともかく、遂に決定いたしました。本業の流行り言葉を使うなら「情報解禁になりました!」ってやつね。

以前にちらと仄めかしましたが、11月17日(日)13:30〜たぶん3時間から4時間、場所は横浜の関内の某所(改めてお知らせ)にてヨーガスートラをテーマにした講座をやります。題して

【ヨーガスートラ研究会 〜すべての邪魔モノを黙らせるために〜】

以前に言ってた仮題「プルシャだけどプラクリティに転生したらアハンカーラだった件」からだいぶ真面目でオーソドックスな感じになりました。

みんなスートラといったら先ず八支則(アシュタ・アンガ)でしょ?要するに八支則というのは、世間とかご近所さんから始まって自分の頭の中まで、全ての邪魔者をいかに排除するかの階梯なのです。めちゃくちゃシンプルで明快で一本道なのに、それをちゃんと理解している人は全然いない。生活を正せとか真人間であれとかポーズやれとかテクニカルなプラーナヤーマをイメージしたりとかして勝手にハードル高くしてる。そんな話じゃねえのに。そういうメッセージも込めてこのタイトルにしてみました。

内容は各章の箴言をひとつづつ解説なんてことはしません。サマディの種類とか(今のところは)知ってもしょうがないし、寺のお茶会のテーマみたいなヤマニヤマの解説もすっ飛ばします。ヤマニヤマってのがそもそも何なのかはやる。あとよくわかんないイーシュワラの話もする。

元々は指導者養成の一環として考えていたので、テーマとしては「誰かにスートラのややこしい用語について訊かれてもキッチリ答えられるようになる」を掲げています。スートラや元ネタのサーンキャの世界観や用語、プルプラや3グナと残り21のタットワはキッチリやります。あと、プルシャが見るとかプラクリティが経験させるとかの子供騙しの戯言は言いません。なんでそういうのがダメなのかもやります。

おそらく「前にも聞きました」みたいなのはほとんど無いはず。ヨーガスートラは誠実に率直に言えば

「生きる上ではほぼ何の役にも立たない」

体系で、ヨーガスートラ式の瞑想を極めるためだけのものだ。その行き着く先の心の作用の止滅もサンスカーラの除去もプルシャの独存も、日常生活を送れる自我の自殺みたいなもの。だから8つ(厳密には6つ)の課題はその解釈を色々と現代的な価値観ふうに勝手に変えられて、なんかライフハックや変わり種の自己啓発みたいなオモチャにされている。そこいらのスートラ解説は全てそうだ。今回はそういうのを一切排除してドライで本来の剥き出しのヨーガスートラの話になる。だからほんと今回は生きる上で何の役にも立たないよ。瞑想も流行りのマインドフルネスとは対極だし。

それでもそんな講座をやる意義は?というと、日和った現代的価値を一切取り除いた本来の「修行者の階梯」を知っておくのは、その思い切った割り切り方だったり今まで考えたこともなかった世界の見方とか、そういう振り切った極端なメソッドを知っておくことはヨガの世界というものに足を踏み込んだ以上決して無駄にはならないからだ。

ヨーガスートラは数あるヨガ経典の一つに過ぎず別に根本経典でも何でも無いけど、これだけ中心に祀り上げられてる割にはその内容は分かりやすく語り直された寓話と換骨奪胎されたライフハックだらけで本来のイカれっぷりは全然伝わっていない。なぜ深淵が口を開けているのにそこから目を逸らす?だから俺が穴の淵まで連れて行ってやろうというのだ。

あとすごく大事なこと。俺の講座は独立で行われる場合は”必ず”2セッション目がある(察して)。エンドレスで続くヨガ話地獄だ。絶対参加してとは言わないが、しないと勿体無い。市ヶ谷で毎年行われていた時は、地方から来る人たちは安心して宿を取らずに来ていたものだ。泊まる場所など必要ないので。

申込先は

ashtangayokohama@gmail.com

料金とか決まったら改めてご連絡します。

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