初めての文学フリマ参加ガイド|一般参加者向けの準備と楽しみ方
文学フリマへの一般参加も出店も経験して、ようやく文学フリマビギナーを抜けたと自負している。
ビギナーを抜けたら、やることは一つ。そう、未来のビギナーを作るため、初めて文学フリマへ行く人に向けた参加ガイドの作成ですね。まあ優しい。
と言う訳で、事前準備と当日の楽しみ方に焦点をあてて書いていく。文学フリマ、恐くないよ。
ちなみに公式のやつ
ちなみに、楽しみ方は文学フリマ公式としても用意されている。一般参加者のガイドなんて読んでられっかって人は、こっちお勧め。
事前確認
開催日と開催場所の確認
まずは公式サイトで、日時カレンダーを参照。参加する文学フリマを決める。
お勧めは以下。モチベは大切。
最寄りの文学フリマ(安く行ける)
会ってみたいFFさんの参加する文学フリマ(会話楽しい)
観光したい都道府県の文学フリマ(観光楽しい)
入場料の確認
次に、入場料。基本は無料。
文学フリマ東京だけは、19歳以上1,000円。
ルールの一読
最後に、文学フリマのルールを読んでおく。
「共通ルール」と「地域別ルール(開催地固有のルール)」の2通りがあるので注意。
https://bunfree.net/rules/general/
要約すると、「一般参加者、出店者、近隣住人にとっての迷惑行為をするな」という当たり前の話。ルールの数は多いが、難しいことは書いていない。
独断でピックアップするなら、以下。
飲酒とコスプレは禁止
撮影はオッケー(公開時は人の顔が映らないよう配慮)
立つ場所はブースの前(隣のブースにはみ出さない)
事前準備
細かいお金の準備
必須なのは、細かいお金の準備。具体的には、100円玉、500円玉、1,000円札。
文学フリマは、個人で開くフリーマーケット。潤沢なお釣りが用意されていないので、金額丁度で支払うのが理想。
10,000円札を出しても嫌な顔はされないだろうが、出店者は心の中で悲鳴を上げる。ここら辺は出店者への気遣い。
なお、1円玉、5円玉、10円玉、50円玉は不要。販売価格は基本的に100円単位で設定されている。
買った本をカバンの準備
書籍を買うので、カバンも準備。
パンフレット、無料配布物などなど、意外と持ち帰るものが増えていくので大きめのバッグ推奨。
キャリーバッグはお勧めしない。会場内は混んでいて、移動時に邪魔になる。
交通手段の確保
交通手段の確保も必須。
Google Mapか乗り換えアプリで調べて、いつ何の電車に乗ればいいか調べておく。
遠方なら、飛行機や新幹線の予約も必須。
会場に駐車場があるとは限らないので、自家用車はお勧めしない。公共交通機関がお勧め。
(遠方の場合は)宿泊場所の確保
遠方組は宿泊場所も確保。
会場の近くにとるか、離れたところにとるかは自由。ホテル代と相談。
(好みで)同行者の確保
初参加なら、同行してくれる経験者がいると望ましい。
理由は2つ。
1つは、不安の解消になる。
初参加だと、どんなマナーがあるかとか、会場まで無事につけるだろうかとか、不安が多数出てくる。その際に相談できる相手がいると、だいぶん気が楽になる。
もう1つは、1人で楽しめる人と楽しめない人がいるから、自分が後者だった場合の保険。
ブースに1人で訪問して、出店者さんとおしゃべりして、気に入った書籍を購入するまでを1人でできる系コミュ強なら問題ない。
が、ブースに訪問するのを躊躇ってしまう系コミュ障は、ブースを遠くから眺めるだけのお散歩で終わる危険性がある。
初参加コミュ障は、ピクミンになって文フリを楽しむ同行者についていき、同行者と雑談したり、同行者と出店者の雑談を横で聞いてた方が多分楽しめる。本番は、システムを理解した2回目の参加から。 by 昔のぼく
Webカタログで出店情報のチェック
個人的には、当日までに、回りたいブースに目星をつけておくのがお勧め。なにせ、回りながらチェックするには数が多い。
文フリ公式サイトでWebカタログ(全出店情報が載っているカタログ)が公開されているからお勧め。
ジャンルごとに探せるのが良い点。
https://c.bunfree.net/?_ga=2.197684710.898424840.1732151112-1926782802.1732151112
また、気になるブースには「気になる!」マークをつけて、後で見返すことができるのも良い点。
X(旧Twitter)で出店情報のチェック
他には、出店者はXに「出店するよ!」って情報を流しているので、こっちから探すのもお勧め。
以下で検索すると、ひっかかってくる。「東京」や「39」の部分は、参加する会場に応じて適宜変えて。
文フリ東京
文フリ東京
文フリ東京39
今は、ブルスカにもあるのかな?
(絶対買いたい物があれば)取り置きの依頼
出店者にはよるが、取り置きもしてくれる。要は、自分の分を確保しておいてくれる。
絶対に欲しいものがあれば、取り置き可能かを確認したうえで、取り置きを依頼しておく。
(文学フリマ東京の場合)入場券の事前購入
出来れば事前に買っておく。おすすめはイープラス。
当日券も現地で売ってはいるが、待ち時間が無駄。
(余裕があれば)FFさん向けに差し入れの準備
出店しているFFさんに向けて、差し入れという文化がある。必須じゃない。あると嬉しい程度。
目安としては、数十円とか百円とかで問題ない。キットカットの袋を買って、一個ずつ配る程度で十分。あわせて、自分の名刺を渡しても良い。
FFさん以外に渡していいかは知らない。少なくともぼくはやったことないし、やられると驚く。
当日
入場
忘れ物をしない様に、いざ出発。入場。
確実に欲しいものがあるなら開場直後、人込みを避けたいのなら開場から1~2時間後に入るのがお勧め。
(表紙買い派なら)見本誌コーナーで立ち読み
さっそく文学フリマを回ってみよう……の前に、表紙買いをするタイプの人なら、まずは見本誌コーナーに行くのがお勧め。
見本誌コーナーには、新刊(今回の文学フリマ初登場の本)がずらっと並んでいるので、ささっとどんな本があるかを見ることができる。
ブースを回りながら同じことをやるのは、かなり無謀。人が多い。
気に入った本があれば、本の表紙にあるブース番号を控えて置き、ブースを回る際の目印にしよう。
ブースの散策
で、いよいよ本会場。ブースがずらっと並んでいる。
だいたいこんな感じ。
見に行くブースが決まっていれば一直線に向かえばいいし、決まっていなければ20メートルシャトルランしてるつもりで端から歩けばいい。
会場によるけど、通路は2~3人が横並びで歩ける程度の広さしかないし、ブース前に立ち止まっている人もいるので、多少狭いことは覚悟しなければならない。
後、人混みのせいでブースの「こういうの売ってます!」ってポスターが見えないケースも多々ある。注意。
無料配布の受け取り
ブース前を歩いていたり、気になるブースに近づくと、謎の紙をプレゼントされることがあるが、遠慮なく受け取っていい。
文学フリマには、出店者が自ブースの宣伝も兼ねて無料配布物を用意する文化がある。タダで申し訳ないなとか思わず、遠慮なく受け取っていい。
というか、出店者側からすれば、印刷済みの無料配布物を大量に持ち帰る方が手間。捨てるのも面倒。もらって欲しい。
ブースの訪問
興味を持ったブースがあれば、遠慮なく訪問してみよう。
他にお客さんがいても近づいていいし、いなくても近づいていい。FFさんのブースでもいいし、FFさん以外のブースでもいい。
出店者は、誰かが来てくれることを楽しみにしている。
と言うか、来てくれないと暇で死ぬ。
もちろん、訪問したからと言って必ず買う必要もない。
唯一の注意点としては、「値段高いなぁ」と思っても口にしたら駄目。心の中にしまっといて。口にしたが最後、翌日人狼として吊るされる。
ブースで立ち読み
ブースを訪問したら、即買ってもいいし、立ち読みしてもいい。
だいたいのブースには試し読み用の本があるため、パラパラ読んで全然オッケー。「試し読みしていいですか?」と聞けばなお親切。
むしろ、出店者側から「ご自由に手に取ってくださいねー」と言われる。遠慮なく読もう。
書籍の購入
で、面白いなーと思ったら買おう。「これ買います」で終わり。
なるべくお釣りなく払うのがお勧め。小銭使い切ってたら仕方ない。大丈夫。2,000円札しかないので買うの止めますより、2,000円札で買って欲しい。
なお、コンビニと違ってレジ袋がないことが多く、本がそのまま渡されることが多いのだけ注意。
なお、購入するとマクドナルドでもないのに出店者はスマイル0円をおまけしてくれる。
ぼくのブースはスマイル0円常時品切れなので、期待しないでほしい。
アンケートの記入
回りたいブースを回り切ったら、帰宅しよう。
できれば、会場内にアンケートを書くコーナーがあるから、書いて帰ろう。文学フリマの運営さん、にっこり。
後日
購入した書籍のポスト
やろう。
「#文学フリマで買った本」というハッシュタグをつけてポストすると、運営さんにっこり。
出店者さんのアカウントにメンションつけてポストすると、出店者さんにっこり。
noteで体験談の作成
書こう。
「次jの文フリ行こうかな、どうしようかな」って人が、一歩踏み出す力になる。
初参加した人の感想や、やってよかったことの体験談は、未来の参加者を生み出す。それ即ち、未来の出店者を生み出す。それ即ち、世界平和を生み出す。
書こう。
買い忘れたら通販を活用
「あ、やっべ。買い忘れた」という場合も大丈夫。出店者さんは、BOOTHで手持ちの本をネット販売している可能性がある。
文フリで売れ残った本がはけるので出店者さんにっこり、文フリで買いそびれた本が自宅に届いて一般参加者さんにっこり。Win-Win。
便利な時代。
最後に
という感じで、文学フリマは意外と気楽に参加できるので、おいでませ文学フリマ。
何も買わなくても大丈夫。ぼくも初参加の時は買わなかった。
プール前にシャワーを浴びて見ずに体を慣らす気分で、興味がある人はふらっと来て大丈夫。
なお、ぼくも文学フリマ東京39で出店するので、興味があれば来て欲しい。二人の男女が話すだけの、謎の本を売る予定。
以上!