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『西武沿線の不思議と謎』を読んで その2
皆さん、こんばんは。飯能高校 探究部顧問のMr.Mです。
前回、『西武沿線の不思議と謎』という本を紹介しましたが、今回はその続きです。
前回はこの本の中で取り上げられていた武蔵野三十三観音霊場について書きましたが、今回は「ムーミン」について書きたいと思います。
ムーミンについて
ご存知の通り、飯能市は現在ムーミンバレーパーク・メッツァビレッジで知名度が高まりました。
本の中では、ムーミンバレーパークが飯能市は宮沢湖畔に開園された理由が書かれています。
ムーミンのテーマパークを手掛ける投資銀行フィンテックグローバル社は、この宮沢湖周辺の、東京ドーム4個分に相当する約18万7000平方メートルの土地を西武鉄道から6億円で購入するという。〜 宮沢湖が選ばれた理由は、豊かな森林と湖という自然の景観に恵まれているからだ。当初は、都心部に小規模な施設をつくる計画もあったというが、ムーミンの世界観を反映する施設には森と水が不可欠と判断されたようだ。
ムーミンの世界観を反映するのであれば、飯能以外でも日本で当てはまる土地がありそうです。しかし、そこはおそらく西武鉄道との関係、さらには飯能市のムーミンとの今までのご縁が強いようです。
そこで思い出されるのは「あけぼの子どもの森公園」です。
以前、探究部のKAZUKIが記事にまとめてくれました↓
1997年に開園したあけぼの子どもの森公園についてはこう書かれています。
じつは宮沢湖を擁する飯能は、テーマパーク建設が決定する前からムーミンとは縁があった。それは、元加治駅の近くにある、1997年(平成9)年に開園した「あけぼの子どもの森公園」の存在だ。 〜 この公園がつくられたきっかけは、ムーミンの人気を知った市職員が、ムーミンの世界をモチーフとした公園をつくろうと、トーベ・ヤンソンに許可を求めて直接手紙を送ったことである。そこで快諾を得た
当時の飯能市の職員の方の手紙ではじまった飯能とムーミンの関係を考えると感慨深いものがあります。
ただ、やはり難しいのが権利の問題。
飯能市がキャラクターのライセンスを取得していないため、ムーミンたちの姿はない。
そう、あけぼの子どもの森公園にはムーミンのキャラクターはいません。しかしながら、その世界観はちゃんと表現されています。特に「きのこの家」と呼ばれる立派な建築物は一見の価値有りです。
飯能とムーミン。この本でさらに深く知ることができました。
ネットで検索してみると以下の記事が見つかりました。
なんと飯能市は7年間もトーベ・ヤンソン本人と手紙のやりとりをしていたとは!
7年間の交流が現在のムーミンバレーパーク開園まで間違いなくつながっていると思います。
ちなみに「あけぼの子どもの森公園」という名称は2017年に「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」と改められたことは知りませんでした。
※このネット記事を読んだ後、こちら↓の記事内にあった「あけぼの子どもの森公園」も「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」に訂正させていただきました。