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大学受験の方法を変えず、高校に卒論制度を導入すればいいのではという話

                        (2022-05-15 投稿記事)
 起業家・安部敏樹氏の大学受験に関する動画の内容を要約すると以下の通りだ。

・AI時代において「考える力・課題設定力」を養うため、国が教育改革に乗り出しており、具体的には論述試験の積極的導入となる
・しかし、論述試験の採点を行うマンパワーが圧倒的に不足しているため、現状の教育システムを変えるまでには至っていない
・なので国の予算から見直すべきである
[安部氏の評価]
・改革における ”出口” に注目した点には肯定的
・出口とは、学校のゴールである受験制度を見直すこと
・受験制度を変えれば学習内容も自ずから改善される (=考える力を養える)

以上の安部氏の見解に対して私が抱いた構想がタイトルにある「高校への卒論制度導入」である。
 なお、制度の基礎は次の通り。

・必修科目を大幅に減らし、選択科目に重点を置いたカリキュラムにする
・学期ごと、或いは年度ごとに研究発表させる
・その集大成として卒論を位置付ける
要は現行の大学教育に類似したものを前倒しにするようなイメージになるだろう。

[安部氏の持論との共通点]
・出口を変える

[安部氏の持論との相違点]
・予算ではなく教育システムの抜本的改革である

(筆者の持論のポイント)
・受験制度を変えても「試験対策」という本質は変わらない
・結局は評価されるポイントを押さえた論述回答になる。なぜなら教師や学習塾の講師がそのように指導するだろうから  =  学校経営的視点
                 ⇩
出口を卒論に設定すれば、自ずから「考える力・課題設定力」を養わざるを得ない

~ 所感 ~

まあ問題は山ほど出てくるだろう。修業年限は3年でよいのか、大学の位置付けはどうなるのか。教育制度とビジネス、双方の観点から問題が発生するはずだ。
 あとは農工商などの実業学校はどうすべきかなどの問題もあるだろう。
 ぶっちゃけ教育制度にそれほど関心はないが面白そうな議題だったのでつい考察してしまった。個人的には経済を活性化させて少子化を解消するとかの方が優先的に解決すべき問題だと考えている。

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