市販のパネル型ソーラークッカー「エコソーラークッカー」(株式会社アースダンボール製)が120℃に達して凄かった話【ソーラークッカー計画2024】
いつもの通りですが、Twitter(絶対にXって呼ばない)に書いたものを元にまとめています。元ツイートはこちらです。
そう、私は8月に溜まった楽天ポイントと楽天キャッシュを駆使して、現在日本で簡単に手に入るパネル型ソーラークッカーの中で一番安いのでは?と個人的には思っている、アースダンボールの「エコソーラークッカー」を買ってあったのだ。自作ポンコツソーラークッカーで遊ぶのに忙しくてずっと未開封だった。
「エコソーラークッカー」とは?
株式会社アースダンボールという埼玉県にある企業が製造販売している段ボール製のパネル型ソーラークッカーです。
noteはアフィリエイトが原則禁止なので楽天アフィリエイト民である私は悲しい(Amazonアソシエイトは今やってない)。私は楽天で買いました。他にもAmazonで買えるし、アースダンボールさんの自社通販サイトで買うと一番安いかもしれません(お住まいの地域までの送料による)皆さん買うならよく調べてね。
箱自体がソーラークッカーの土台となる。収納にも困らなくていい。土台は箱なので、中に水のペットボトルを入れておけば重しになって風で吹き飛ぶのを予防してくれる。組み立ては本当に簡単で、薄い冊子の説明書も入ってるので見ながらやれば小学生でも使える。クリップで留める位置を変えると季節による太陽高度の違いにも対応できるので素晴らしい。頭のいい人が設計して販売してるものは素晴らしい。
10月の晴天時に実験しました
せっかくなので自作ポンコツ初号機コペンハーゲンソーラークッカーと比較して実験しました。奥がおなじみの我が愛機、初号機。手前がエコソーラークッカーです。ピカピカです。
パネル型ソーラークッカーを自作でいくつか作って実験を繰り返したが、集光と保温の両面が上手くいかないと性能は発揮できないものだと理解しているので、保温はいつものようにナガオのクックボウル(ポリカーボネート製ボウル、耐熱温度140℃)をサイズ違い2つ組み合わせてドーム型にした。その中にケーキークーラー(足のついた金属網みたいなもん)を敷いて底面へも光の反射を得られるようにしてある。
ナガオのクックボウルはパネル型ソーラークッカーを使うにあたって必須アイテムと個人的には思っている。これ無いとどんなに光集めても熱逃げちゃう。今回の食材は生卵、サツマイモ(紅はるか)ジャガイモ、全て1つずつ黒いアルミホイルに包んであります。
エコソーラークッカーは1時間ごとに太陽の角度に合わせます。コペンハーゲンソーラークッカーは放置で良い。朝9時から設置して12時に温度を確認したところ。
まずエコクッカーなんですけど内部が水蒸気でびしょびしょで、画像だと中に仕込んだ温度計が見えないレベル。
温度計目視で確認したら120℃に達してんだよ。ビビったよ。
なお、我が自作ポンコツ初号機コペンハーゲンソーラークッカーは安定の90℃でした。真夏の猛暑にまぐれで100℃超えた日もあったな~。
13時半ごろ確認したら風が出てきて、風にあおられたエコソーラークッカーが移動していたので撤収。今回中に重しを入れなかったので、そのままだと軽すぎて風の影響を受けてしまう事は良く分かった。高温も出ていたしエコソーラークッカーは先に撤収だぜ。
卵が焦げてた、サツマイモが芋羊羹状態だった
撤収したエコソーラークッカー、まず卵が凄かった。私はソーラークッカーを一応防災用として考えているので水が貴重な時に水なしで調理する想定で卵もそのまま黒ホイルに包んでいる。Twitterでそれを書いてたら「高温で加熱すると卵爆発しませんか?」って突っ込まれたことあるけど、その辺はナイトスクープの爆発玉子で履修しているので自己責任でやってるし今のところ爆発したことは無い。
話を戻して、エコソーラークッカーで120℃加熱された卵はこちらになります。
凄いな、白身から水分抜けて変な形になってて色が茶色かった。焦げてんのよこれ。
食べたら白身の食感が硬いだけで美味しい卵です。煮卵レベルで硬い程度。
白身から水分が蒸発してるせいで形が歪になって「Among Us」状態になっとる。エコソーラークッカーは正しく使うとハイパワーなので、ゆで卵を作るならきちんと水に浸けてセットした方が良い。でも水蒸気物凄く出ると思う。
サツマイモは史上最強の仕上がりで、飛び上がるほど旨かった。ヤバい、これヤバい。飛ぶ。(語彙力)糖化が進んで黄金色の断面。ほぼ芋羊羹みたいな甘さ。紅はるかの実力を最大限生かしてるお味ー!!家のオーブンで焼くより旨い。
比較実験として、温度があまり上がらなかった私の自作ポンコツ初号機コペンハーゲンソーラークッカーの結果も。こちらは風の影響を受けないので15時まで出しっぱなしにしておいたが。いつもと変わらない。
水なしで卵調理するなら初号機の100℃超えないくらいの低温の方が向いていると思う。安定のゆで卵状態。
サツマイモは見た目でも差がある。100℃超えないくらいの低温調理だと糖化があまり進まないんだよねサツマイモ。今回は随分マシだったけどエコソーラークッカーの芋の甘さと比べたら全然違った。食べられるレベルだったけど物足りない、もう私はエコソーラークッカー芋の甘さを知ってしまったのだ…。
まとめ
ソーラークッカーは自作するより買った方が性能高いし簡単だし良い。
今までの自分全否定みたいになったが、それはそれとしてソーラークッカーの仕組みを理解する上では自作するのも楽しいし勉強になるので作ってみて良かったと思えた。エコソーラークッカーは段ボール製なので耐久性が劣るわけだけど、安くて気軽に買えて、保温に気を付けたら相当使えるソーラークッカーだという事が分かった。
防災用にはエコソーラークッカーあれば便利なんじゃないかな~。日当たりの良さと天候と(少し雲が出て日が陰るだけでソーラークッカーは使い物にならない)保温方法に気を付ければ実用的です。今後もっと試して水を沸騰させたり実験続けてみるつもりです。
文中でおススメしたナガオのクックボウルの他に、ヘイコーのパン袋というパン屋で食パン入れてる透明なビニール袋は耐熱性も高くて保温に超便利なので、パネル型ソーラークッカーを使うなら買っておくと便利です。
楽天のエコソーラークッカーの商品レビューには全力でこの内容を簡単に書いておいたので、探せば「これハニワのレビューだな…」って分かると思います。アースダンボールさん、これはとっても良い商品なので作り続けてください。もう1つ欲しい。壊れたら買い替えたい。