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ダンボール製パネル型ソーラークッカーで里芋蒸して「里芋の衣かつぎ」を作る

里芋の皮に切り込みを入れるだけで、丸ごと蒸して出来上がる料理「里芋の衣かつぎ」どう考えてもパネル型ソーラークッカーが得意な料理ではないのか???!!!と、突然気が付いた。というわけで、1月の真冬にチャレンジ。


里芋の衣かつぎとは?

読み方は「さといものきぬかつぎ」レシピはこれ。綺麗に洗った里芋の真ん中にぐるりと包丁で切れ目を入れて蒸す。それだけです。蒸しあがると皮がするっと外れるらしい。実は私この料理食べたことが無い。やってみよう。

実験開始

10時開始!今回はエデュクッカー003を使います(画像手前の方)奥に写っているエコソーラークッカーは実験と無関係で冷蔵庫にあったジャガイモ蒸してます。根菜を屋外放置(とはいっても30分〜1時間ごとに太陽の角度に合わせて移動必須だが)で蒸せるの超便利なので日常的な調理で使ってます。

手前がエデュクッカー003、奥がエコソーラークッカー

里芋だけじゃなく隙間に卵2個も入れてあります。卵の仕上がりは加熱の目安になるので便利だけど、入れた動機は単純に玉子食べたかっただけです。

いつものようにポリプロピレン製透明ビニール袋(HEIKOパン袋1斤サイズ)とポリカーボネート製ボウル(ナガオのクックボウル)を使った二重保温です。包丁で切り込みを入れた里芋を黒アルミホイルでしっかり包んでます。

温度計を引っ掛けられる場所が限られてて、10時台だとまだその場所が日陰なので、日陰の外気温です。

午前10時、気温8℃ 温度計日陰になってる

11時15分、袋に水蒸気が結露してきている。

11時15分、里芋

袋の中に入れた燻製用温度計(ダイソーで買いました)棒の部分を黒アルミホイルで覆った状態で115℃。

二重保温の中は115℃アツアツ!

11時台になると温度計設置した場所にも日があたる。

日向の外気温12℃。温度計に日が当たり始めてる

12時、この日は快晴で日向の温度はぐんぐん上がって結構暖かい日だった。

外気温18℃めちゃ上がった
中の袋、膨張してパンパン

袋の内部の結露が凄くて、いつものように温度計が見にくい!!!これ120℃到達してるのか???

隙間からしか見れないので正確に分からん100℃は超えてるはず

13時半、温かいよ~!

21℃あるー

この日はソーラークッカー日和だった。おかげで温度計が全く見えない。目を凝らせば120℃くらい???て思うけど正確さには欠ける。

水蒸気の結露で全く見えなぜ!

14時、油断してたら突然の強風で吹き飛びそうになっていた。あっぶねえ!

実験に使ってるエデュクッカー003は風で動いてずれてた。隣で普通に調理で使ってたエコソーラークッカーはこの様にパーツ外れてクリップ飛んでた。あっぶねえ!!!

パッカーン!

益々風が強くなってきてたので慌てて撤収するも、作業中に強風吹くからポリカーボネート製ボウルが飛ばされてごろごろ転がってヒヤヒヤした。あっっぶねえぇぇ!!!

風に弱い!脆弱!そこがパネル型ソーラークッカーの愛らしさ!!!

万が一、ソーラークッカー全部吹っ飛んでも、二重保温で中身はビニールに包まれてるのでその辺に落ちても安心である。二重保温はいいぞ!以上、合計4時間の加熱終了。

結果発表

どのくらい加熱したらいいのか分からんので生煮えより焦げた方がマシだと長時間加熱した結果、仕上がってたー!里芋と、ついでに隙間に詰めといた卵の様子。卵の殻が焦げてるので高温が出ていたことが分かる。里芋は焦げていても見た目じゃ分からないね。

そういえば泥がついてない里芋が売ってるのは正月にしか見かけないな

あらかじめ真ん中に包丁で切り込みを入れてあるのでそこから皮がスルッと剥ける…はずだったが…おかしいな…加熱しすぎて柔らか過ぎるよ!!潰れるじゃん!

どうやって剥けば…

加熱でホクホクである。指でつぶれる。絞り出しながら皮外した。塩かけて食ったうめえ。私は食物アレルギーが酷いけど里芋は食えるのだ!

指でつぶれる柔らかさ。

キウイフルーツ食べるみたいにスプーンでほじくって食べた。めちゃ旨いけど「里芋の衣かつぎ」はコレジャナイ気がする。

美味しいけどな

気を取り直して2個目、いい感じに剥けた!

求めていたのはこれ

下の皮もするんと剥ける。力加減が大事だった、潰してはいけない。絶妙な力加減でするんと剥ける。

2個目にしてマスターした皮剥き

一緒に加熱した卵は綺麗に焦げてました。かなり高温を保てた様子。120℃到達していた気がするぞ。

定番の「煮てないのに煮卵状態」これ美味しい

正直、4時間も過熱する必要は無さそうなので今後は適度な時間を模索した方が良いと思っている。1時間か?2時間か?やってみなくちゃ分からん。

余談、真冬1月のパネル型ソーラークッカーも実用的!

隣でジャガイモをエコソーラークッカー使って蒸してたけど、適度に焦げた感じでバッチリ加熱できた。自分の住む温帯地域では、真冬でも快晴ならばきちんと二重保温して太陽の角度に合わせて使う段ボール製パネル型ソーラークッカーは、実用的温度が出ることが分かった。

これ絶対旨いやつ
タワシて洗って芽も除去済みだから皮ごと食えます

なお、こちらのジャガイモを加熱していた時は目安として二重保温の外側に温度計を置いといた。棒の部分に黒アルミホイルを撒いた燻製用温度計をポリカーボネート製ボウルの中に入れただけの状態だと12時の時点で80℃台を維持していた。これだけでも災害時にレトルト食品温めに使える温度。

昼の一番日差しが強い時間帯に80℃

真冬でもダンボール製パネル型ソーラークッカーは使えるんだ!すごい!!ポリカーボネート製ボウル保温性もなかなか良いと改めて感じる。

翌日の里芋はより皮剥きやすかった

一度に食べきれない量だったので、里芋は冷めたら冷蔵庫に入れておいた。翌日電子レンジで温めて食ってみたら少し硬くなってて皮剥きやすい。

出来立てより固くなって綺麗に剥ける

やった「里芋の衣かつぎ」じゃんこれ!

ライチ食うみたいにからをペリペリ剥いて食える

というわけで、パネル型ソーラークッカーで里芋を加熱すると結構食べやすい状態になるんだなってことが判明しました。里芋って生の状態で包丁で皮剥くとツルツル滑って難しいんだよ。蒸して皮剥いて食った方が楽だな??

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