導入はイメージマップ!
夏休みに入り、ひたすら子どもたちのノートを読み返す日々のJUNです!
改めて子どもたちのノートを見返すと、様々な考えが書かれていて勉強になります!
そんな作業をしながら、ふと「イメージマップ」をもっとしっかり授業へ取り入れたら良かったと、アイデア+反省が出てきたので、本日の記事とさせていただきます。
▶イメージマップとは。
きっと、「イメージマップ」という言葉は聞いてことがある方が多いと思います。
簡単に言うと、真っ新な紙に、
「テーマについて知っていることをひたすら書いていく。」
という作業を経てできる「知識の地図」のようなものです。
書き方は、様々なものがあるのでお好きなものを選択してください。
僕の場合は、真ん中にテーマを書き、そこからイメージするものを付け足していくという方法を取っています。
テーマが「米作り」だとすると、
真ん中にどーんと「米作り」と書き、
そこから、「農業」、「水」、「おいしい」、「白米」、「もち米」など、
ひたすらもっている知識をつなぎ合わせていきます。
すると、「米作り」について自分が知っていることを
「自分が確認できる。」
というよさがあります。
これから学習を進めていく上で、
「何を知っていて、何を知らないのか。何を調べる必要がるのか。」
ということを、まずは自分で知ることができるというのが、イメージマップの効果なのです!
▶イメージマップの効果~教師編~
イメージマップの活躍のタイミングですが、
最大の効果を発揮するのは、「新しい学習に入るとき」でしょう。
僕も、社会科の授業にはよく使います。
なぜか。
社会は、基本的な知識を獲得しないと思考・判断・表現の過程に移ることができませんよね。
簡単に言うと、米作りの工程が分かっていないのに、「どうして米農家の方は、こんなに手間暇をかけて米を育てているのだろう。」という問題を解決することはできないということです。
この問題を解決するには、米農家の方がお米を育てるために、どのような作業をどれだけの時間をかけて、どのくらいの周期で行っているかなど様々な知識を関わらせながら考える必要があります。
「米作りについての知識がないと問題を考えることができない。」
ということですね。
もちろん、学習の導入時には、知識のばらつきがあるのは当然です。
そのような教師にはみとることができない子どもたちの知識量を視覚的に把握するためにもイメージマップは非常に役立ちます。
さらに、授業づくりにイメージマップを取り入れることもできます。
新しい学習を始める前に、教師側は「授業に対するある程度の計画」をもっています。その計画をイメージマップを見ながら微調整するのです。
社会科の学習であれば、子どもたちが考えるために役立ちそうな資料を準備したり、特定の子どもしか持ち合わせていない知識があるのであれば、その子どもを意図的に取り上げて説明をしてもらうなど、学習に対する作戦を練ることにも役立つのです!
▶イメージマップの効果~子ども編~
続いて、子どもにとってイメージマップの効果的な利用法を書いていきます。
基本的には、学習の最初に書いたイメージマップは、子どもたち自身が持っていたほうが良いと思われます。そして、
「学習が進む度に、獲得した知識を書き加える。」
という時間を取ることをおすすめします。
その理由は、
「子どもが自身が獲得した知識を視覚的に確認できる。」
という効果があるからです。
学習の最初に書いたイメージマップよりも、授業を積み重ねたときに書く方が、知識量が増えているのは当然でしょう。
しかしながら、「自分の知識量が増した。」という事実を子どもたちはあまり実感する機会がありません。
そんなときには、イメージマップに追記させる作業が役立ちます。
「新しい項目を付け足すことができた!」
「付け加えたことで、知識と知識がつながった!」
などなど、自分の学習の成果を確認することができるので、
「着実に成長している感!」
を驚くほど手軽に味わうことができるのです。
余談ですが、追記する際は色を分けると良いですね。
後から見直したときに、教師も子どもも、学習の積み重ねがはっきりと理解することができるからです!
▶まとめ。
本記事では、「イメージマップの広がりは、成長の証!」という話題をまとめました。
以前の記事にも書きましたが、人間、
「過去よりも着実に進歩している!」
という実感が、継続性やモチベーションを上げてくれます。
子どもたちのモチベーションを管理するのも教師の仕事の1つですよね。
子どもたちに「イメージマップ」という強い見方を寄り添わせておくことで、子どもたちの学習に対する意欲を高めることができます。
ぜひ、夏休み明けの授業から実践してみてください!!