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「はみだし者」が世界を救う理由

これまでたくさんの子どもたちと接してきましたが、強く印象に残っているのは教室の「はみ出し者」たち。

学校という大きな組織では様々な大人の事情により、はみ出し者の実力を存分に引き出せないというのが残念な現実。

「だったら学校外でやればいいじゃん!」と思い立ち、始めたのが「ピースカフェ」。

そんな、ピースカフェを運営している中学校2年生、通称「中2店長」も、立派なはみ出し者。

そんな中2店長のnoteがこちら👇

「子どもの成長ってすごいなぁ。」と長く付き合ってきたぼくは思います。

ということで、本記事では「はみ出し者のすごさ」を話題とします。

ぜひぜひ、ご自身の中にある「はみ出し者精神」を深掘ってみてくださいね。

▼「はみ出し者」が世界を救う

個人的な話で恐縮ですが、ぼくが高校生のときに「#利己的な遺伝子」を読んで衝撃を受けました。

ぼくたち”人間は遺伝子を運ぶ入れ物”であること。

衝撃を受けると共に、なんとなく安心したのを覚えています。

というのも、小中不登校だったぼくの基本的な性格は真面目な完璧主義でした。

そんなぼくが初めてドーキンス先生の主張を読んだ時、「だったら楽しんだもん勝ちじゃね?」みたいな気持ちになったことを覚えています。

とはいえ、自分という存在を180°変えることもできず、それなりに生きにくい人生を過ごしてくるのですが、それも1つの答えでしょう。

何が言いたいのかというと、ドーキンス先生の言う通り、「個人としてどのような生き方をしていたとしても、最終的には”人間”として遺伝子を受け渡す存在でしかない」ということ。

もちろん、ぼくの気持ちは前向きです。

ただ、その受け渡し地点のこともおもしろい。

ぼくたちは、細胞分裂によりDNAが2つにコピーされ、遺伝子が受け継がれていきます。

その遺伝子情報は、約30億文字にも達するらしいのですが、全てが正確にコピーされるわけではないのです。

なんと、30億文字のうち30文字くらいはコピーミスが起きるのです。
#生命科学的思考

だいたい30文字分くらいは、間違った文字であったり、1文字欠けたり増えたりする。

それは大変だ!と思いきや、このコピーミスこそ生命の生きる術かもしれないと言うのです。

当然のことながら、長い歴史の中で生命は少しずつ変化してきました。進化とも言えるでしょう。

実は、このコピーミスこそ、生命の進化なのです。

単純に考えれば、環境がどんどん変化していく中、人間が常に同じ状態で生まれ続けているとピンチも訪れるでしょう。

だからこそ、周囲の変化に適応できるよう、ぼくたちは気付かないくらいのスピードで環境に適応できるよう進化してきました。そして、今もこうやって暮らしているのです。

しかし、生き抜く術とも言える「ちょっとした違い」が大多数の中に混ざると目立つのですよね。

そうして、「はみ出し者」というか「変わった人」というか、集団にうまく溶け込めないというネガティブレッテルを貼られてしまう。

しかし、その捉え方は逆かもしれません。

こう考えてみたらどうでしょう。

「集団に溶け込めない人は人類存続の希望であり、そのような振る舞いの中に無限の可能性を秘めている」

と。

例えば、「学校」という組織、「学級」という集団にハマれないという子どもがいたとしましょう。

もしかすると、それハマれなさは、その子の「個性」という無言のメッセージかもしれない。

無理に「みんなと同じ」という環境に適応させるのではなく、「みんなと同じではない」という個性を認め、自分なりの活躍場面を追求すべきなのかもしれません。

神経心理学者のデビッド・ウィークス博士によれば、

「変わり者の人々は、社会的進化の変異種であり、自然選択に対して理論的な資料を提供している」

と主張しています。
#残酷すぎる成功法則

そう、「はみ出し者」こそ、人類にとって新しい可能性を示してくれる救世主なのです!!

オリンピックで多数のメダルを獲得したマイケル・フェルプス選手はご存じでしょう。

人間は、「両手を広げるとその幅はだいたい身長と同じになる」という特徴をもっています。

しかし、フェルプス選手は193cmの身長よりも長い2mの両腕をもっているのです。

もちろん、日常生活の中ではその身体的特徴が不利にはたらく面もあるでしょう。

しかし、水中というステージになった瞬間、その2mもの両腕はまさに水を得た魚のように輝くのです。

▼まとめ

本記事では、「みんなと同じではないことこそ強みとなる!」という内容をまとめました。

こんなことを書いていると、「みんなと同じ」を気にしすぎてしまうぼく自身がちっぽけな存在に感じられるときもある。

しかし、「みんなと同じ」から敢えて距離をもったとき、もしかしたらあなたの「個性」が見えてくるかもしれません。

「集団に合わせないと」、「みんなと同じにしなきゃ」という同調圧力からはちょっとだけ距離を置き、自分自身という存在を振り返ってみてくださいね。


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