【子育て】子どもの「質問力」を高める親のかかわり方とは。
「分かりましたね?」と聞いてはいけないよ。と先輩に教えてもらったのについつい言ってしまうJUNです。
これはもう、先生の口癖として認定した方が良いでしょう。先輩いわく、
「分からないことがある人はいますか?」
と聞くのが正解だということです。
たしかに、「分かりましたね?」と聞くと、「分かりません。」とはいいにくいですものね。
本日は、そんな話題。
みなさんは、「質問」をつかいこなせるタイプでしょうか。僕は残念ながら、思考を整理するまでに時間がかかるので、「あとから質問タイプ」かと自負しております。
実は、子どもの学習にとってこの「質問力」というのは非常に大切になってきます。ぜひとも、この記事を読んで子どもさんとの会話を充実させ、「質問力」を高めてくださいね。
▶「質問」が大切な理由。
そもそも、なぜ「質問」が大切なのかということですが、これは説明するまでもないかもしれません。
例えば、学習するにあたり「どうやって取り組めば、自分の目指したゴールにたどりつけるのか。」とか「どうすれば、もっと上手にできるのか。」という疑問がでてきますよね。
そしてこの壁を乗り越える過程に学習の価値があり、成長につながります。もちろん、自分で考えて試行錯誤するのにも価値があるのですが、教師や親御さん、ときには友達に「どうやって?」と質問をすることで壁を乗り越えていくことができるのです。
もうお分かりですね。「質問する」というのは、
「どうしてもこの壁を乗り越えたい!」
という好奇心の現れなのです!
学校で授業をしていると、途中で「質問」をしてくれるお子さんがいます。その子どもさんの様子を観察していると、
「僕は、〇〇のようにしたい!」
と、意欲をもって活動に取り組んでいる姿が見られます。やはり、「質問をする。」ということは、「学習に対して主体的」にかかわろうとする「好奇心」の表れとも言えるのです。
▶「質問力」高める方法とは。
さて、質問することが「好奇心」の表れであるということが分かったところで、肝心なのは、
「どのようにしたら質問をする習慣ができるのか。」
ということですよね。
これについては、1984年にティザードとヒューズによって行われた研究でおもしろいことが分かっています。結論から伝えさせてもらうと、子どもに質問力をつけるには、
「家庭での会話が大切。」
ということなのです。
もっと詳しく言うと、
「親御さんが子どもに対してたくさん質問をするほど家庭ほど、質問をする子どもに育つ。」
ということなのです。
「確かに!」と思いますよね。ということは、逆もあり得るということなのでご注意を。また、子どもに対してあまり質問をしない家庭でのやり取りを調査すると、そのような家庭では、
「いけません。」
「よしなさい。」
という禁止事項を伝えるかかわりが多い傾向にあったということなのです。
この調査からも分かるように、親御さんとの子どもの日常的な会話が子どもの好奇心に与える影響は大きいのです。
▶まとめ。
本記事では、「子どもには、たくさん質問しよう!」というシンプルな内容をまとめました。
何も親御さんにプレッシャーをかけるわけではありません。
「その日の子どもの経験に好奇心をもち、質問をする。」
ということを習慣にしましょうという提案です。
「今日は、保育園で何したの?」
「すごいね! それでどうなった?」
「そっかぁ、その時はどんな気持ちだったの?」
というように、何気ない話題を質問しながら深堀してあげましょう。そのような親御さんの質問に答えていく中で、子どもは「質問をする。」という方法を習得していくのです。
また、よく相談される内容として、
「子どもの質問に対して答えられなくなっているんです。」
というものがあります。
これも恐れるに足りません。親御さんが全知全能であり、森羅万象を理解している必要はないのですから。大切なのは、「どうして?」と問われたときに、
「どうしてだと思う?」
とか、
「不思議だね!」
とか、
「おもしろいね!」
というように、共感的に受け止めることであり、答えを授けることではないのです。
そんな「質問」を思いついた子どもさんを、「よく気付いたね!」と大絶賛してあげてくださいね!!
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