学校が「限界突破」する方法。
「教師は、最強の仕事である!」と信じているJUNです!
突然ですが、仕事のやりがいとは何でしょう?
教師のやりがいはたくさんありますが、僕がここまで続けてしまった要因として、
「子どもや親御さんからの感謝。」
をいただけることが最大の要因です!
夏休み前の個人面談、
「今年の学級になってから学校へ行くのがすごく楽しいみたいで!」
という言葉。最高に嬉しいです!
しかも、その理由が、
「総合っていうんですか? 写真展がとっても楽しいみたいです!」
と言ってもらうことがさらに嬉しいかったです!
何が嬉しいかというと、
「子どもたちにとって楽しい活動となる!」
と確信して計画したことが、子どもたちの学校へ来る活力となっているという事実! まさにねらい通り!!
このように、「子どもが学校生活を楽しむことができる方法」を本日の記事としたいと思います。
昨日は、「学校は限界だ!」という主張を書きましたので、そんなぎりぎりのラインに達している学校が生き残っていくことができるよう、一筋の光となれば幸いです!
▶「限界突破」の方法。
僕は、小学校へ通う大前提として、「楽しさ!」を重視しています!
「明日も学校へ行きたい!」
「学校には、自分の居心地の良い居場所がある!」
と思ってもらえるよう意識しているのです。
しかし、カリキュラム通り授業をこなしていくだけでは、全員がこのような気持ちになってもらうことは厳しいと言わぜるを得ません。
そこで、限界突破する方法として、
①グループで解決する授業スタイルの充実。
②学び方選択制。
③「あの子」に焦点化した授業提供。
この3つが、子どもたちも教師も救うカギになるのではと考えます。
では、それぞれ解説していきます。
▶①グループで解決する授業スタイル。
一斉授業が限界に達している最大の要因は、
「学習ニーズの多様性。」
があげられます。
昨日の記事にも書きましたが、基礎から確認する必要がある子どもと、既に知識・技能が身についていて、応用問題を求めている子どもが同じ学習集団に存在しています。
このような状況で、共通の問題を同じ方法で進めていくとどうなるか分かりますか?
通常のカリキュラム通りにスタートを切ると、基礎が身についていない子どもは「分からない。」という意識を増大させ、学習から離脱します。
かと言って、過去の学習に戻ってスタートすると、応用問題を求めている子どもたちは、あまりの簡単さに学習から離脱します。
そうです。どのようなスタートをきったとしても、一定の集団は、学習から離脱することが決定しているのです。
このような状況を回避するためには、
「多様な集団を敢えて関わらせてたグループ学習」
しか、生き残る術はありません。
既に目標に達成している子どもと達成していない子ども同士が、共通の問題について関わり合うことにより、最終的に全員が目標達成を狙えるというのが理想です!
▶②学び方選択制。
①では、「グループ学習」を1つの方法として紹介しました。
グループ学習は、
「個の能力を生かしながら、複数の子どもの能力を向上させる」
ことができます。
それに対して②の方法は、グループ学習に至る前段階。「個の追究」場面で効果を発揮する考え方です。
これまでの学校では、解決すべき問題に対して、
「教師が紹介した方法に基づいた学習」
をしていましたが、これからは、
「目標は共通だが、目標達成の方法は、選択できる。」
学び方が効果を発揮すると思われます。
学習の導入で、学習のゴールを共有したら、
「どのような方法で情報を集めるか。」
「集めた情報をどのような方法でまとめるか。」
「まとめた情報をどのような方法で伝えるか。」
という過程を、子どもが、
「自分に合った方法を選択できる。」
ことが、子どもたちを学習から離脱させることがない進め方なのです。
事実、面談で「学校が楽しい!」と伝えてくださった親御さんのお子様は、パソコンが非常に得意で、学習の成果をパソコンを使ってまとめていました。
学習にパソコンを導入しただけで、
「学校は退屈な場所ではなく、自分を表現できる場所。」
に変わったのです!!
▶③「あの子」に焦点化した授業提供。
最後に提案したいのは、教師の授業づくりの視点についてです。
①②と紹介してきましたが、40人近い子どもがいれば、まだまだ救うことができない子どももいるでしょう。
そんなときは、
「授業のつくり自体を『あの子」ねらいでつくる。」
という手立ても考えれます。
教師のみとりの中で、なかなか活躍場面を引き出せていない支援の必要な子どもがいるのであれば、
「その子の興味・関心を引き出すことができそうな教材。」
を選んで授業づくりをするのです!
事実、学級には「どの教科も得意!」という子どもよりも、「〇〇は、好きだけど、〇〇は苦手!」と思っている子どもたちの方が多いはずです。
だからこそ、教師には1日6回チャンスが与えられ、そのチャンスの中で、少しでもたくさんの子どもたちに、
「この授業はおもしろかった!」
「この授業は活躍できた!」
「この授業は頑張った!」
と思わせることができれば良いではないですか!
6分の6という高確率で達成感を与えられなかったとしても、6分の1でも満足してもらえたら、「学校に来て良かった!」という気持ちを少しでも味わってもらえるはずです!
だからこそ、日ごろから達成感少なめの子どもがいたとしたら、
「その子に焦点化した授業」
を作ってしまいましょう!
きっと、その授業で獲得した達成感が、この先の別の授業でも生かされるはずです!!
▶まとめ。
本日は、「学校にもまだまだできることはある!」という記事を書きました。
限界が来ていることは教師であれば誰しもが感じていることでしょう。
だからと言って、諦める訳にはいきません。
目の前の子どもたちに力をつけると共に、学校生活を充実させてもらえるよう常に新しい挑戦をする必要があるのです。
「現状維持」は「停滞」です。
残念ながら、学校という組織は油断すると「現状維持」を選択します。
そんな流れに沿うことなく、常に挑戦し続ける姿勢でありたいですし、その姿勢がきっと子どもたちに「良い刺激」となると信じているのです!!