詩「私の家」
遠くから聞こえてくる花火の空気振動で部屋が揺れる
ユーチューブやスカイプを使っていると途中で何度もWi-Fiが落ちてしまうほど電波状況が悪い
それが私の家
5歳の姪っ子が母に尋ねる
「バーバの家は何でこんな森の中にあるの?」
それは森の中にあるのではなく、庭が森みたいなのだ
祖父が亡くなってからというもの、庭はほとんど手入れされていない
おかげで私の大嫌いな足長バチやトカゲやヒキガエルたちのパラダイスとかしている
それが私の家
お金があるようでいつもお金が無いと嘆く
仲が良さそうに見えて、じつは皆他人には全く興味がない
やっとの思いで女帝を追い出せたけど、病院への付き添いは誰かが行かなければならない
自分勝手な親の元に生まれてきた人たちが作る家族も皆自分勝手だ
約1名を除いて、憎んではいないが、そこまで愛してもいない
それが私の家
たとえこの場所が無くなってしまったとしても、その繋がりは消えないだろう
悲しいことに