詩「薄っぺら」

 薄っぺらな人間が
薄っぺらな言葉で
薄っぺらな愛だの夢だの親への感謝を歌う
薄っぺらなスピーカーから流れる
薄っぺらなその歌を聞いて
薄っぺらな心を持つ
薄っぺらな日々を生きる人たちが
薄っぺらな涙を流す

 世の中いつからこうなってしまったのだろうか
薄っぺらな溜息をつく
薄っぺらな自分

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