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詩「推し」

 さっきまでステージ上で愛を叫んでいたその唇に
触れてみたいとは思わない
私だけの物にしたいとは思わない

 その音を鳴らし続けていてくれる限り
今日も生きていける
生きていていいんだって思える
私が欲しいのはその熱だけ

 いつか私が紡ぐ拙い言葉が
私が生きているということが
誰かの推しになってくれたなら

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