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散乱した詩

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2024年9月の記事一覧

愛ではなかったとしても

貴方のためなら
星だって落としてみせるのに

何も望んでくれないから
私はただその背中を見ているだけ

せめて隣を歩けたのなら
せめて向かい合えたのなら

私は貴方の無防備な感情を
揺さぶることが出来たのかしら

それがたとえ
愛ではなかったとしても

あの眸が忘れられない。
あの光が、忘れられない。

星は、今もまだ輝いている。

ヒーローの背中

子供の頃憧れていたヒーローが居ないことを
大人の私は知っているけれど

子供の頃気づかなかったヒーローの痛みに
大人の私は気づいている

救われた世界の裏で
掬われなかった想いを

今の私ならちゃんと
一緒に泣いてあげられるから

シオン

何も言わずに去っていくくせに
遺された何もかもが
貴方を忘れさせてくれない

私の心は貴方のもの

今もまだあの声が
私を呼んでいる