コーヒーが作る優しい時間
前回の居場所についての続きです。
若年性認知症を患っていた私の父も、自分の「居場所」を求めていました。
それは最近、ある方の話から分かったことです。
頭は混乱していても、体は自由に動かせる為、徘徊が多くある若年性認知症。父はよく行方不明になり、警察のお世話になりました。
車の運転は早い段階で諦め、おしゃれなオレンジ色の自転車を購入し、それが足替わりだった父。よく向かう先は、長年勤めた勤務先の地域でした。何をする訳でもないのですが、習慣が体に染み付いているのです。
また、私の母の実家も、よく訪ねていました。行くと毎回、歓迎されて、きっと嬉しいのです。
その他はどこにいたのか、私もよく分かっていなかったのですが、最近、地域の自宅カフェをされていた方から、「よくお父さん自転車でコーヒー飲みに来ていたのよ」と聞き、衝撃を受けました。全く知らなかったからです。
コーヒーが大好きだった父。家族によくコーヒーを淹れてくれていました。だんだん症状が進んでからは自然と淹れなくなり、私たちも「お父さんのコーヒー飲みたい」とも言っていなかった…と気付きます。
コーヒーを飲みたいという気持ち、この喫茶店なら近いし落ち着いて飲めるという安心感、記憶の中にあったのですね。
先月、仙台の若年性認知症の男性をモデルにした映画『オレンジ・ランプ』が公開になり、観に行きました。介護業界では有名な方なので存じ上げていましたが、家族との時間や病名を告知されてからの心の葛藤などが鮮明に描かれていました。
その方も、奥様にコーヒーを淹れるシーンがあり、上手に淹れられない日もありながら、役割として続けているという…微笑ましいシーンでした。
役割を持つ
できるという自信をもつ
やりたいことをやるということ
認知症の人にとって大変大事なことだと、改めて感じました。
モデルとなった丹野さんは、認知症の相談窓口オレンジドアという機関を立ち上げていらっしゃいます。そこでは、相談に来る方へ「何が困っていますか?」とは聞かず、「何やりたいですか?」と聞くそうです。
当事者ゆえの感覚、発言ですよね。
私の目標をする地域サロン、シルバーカフェも自由に開かれた場所でありたい。
高齢者にとって、やりたいことの実現を手伝い、何か役割を見出せるようにしたい、と思っています。
亡き父が立ち寄りたくなるような場所…を、イメージして構想を膨らませています。
Beauty Japan日本大会へ向かいながら、自分のやりたいことを明確にし、行動にうつし、夢の実現を果たします。
Beauty Japan日本大会が今秋に開催されます。
事前審査を通過し、活動の根底にある想いをスピーチさせて頂きたいのです。
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