見出し画像

子どもの「つまらない」をチャンスに!授業を変える魔法の工夫

授業中に『つまらない』と言われたら?教師の対応策

授業をしていると、ふとした瞬間に児童の口から「つまらない」という言葉が出てくることがあります。
教師としては「一生懸命準備したのに……」とショックを受けることもあるでしょう。
しかし、「つまらない」という言葉の裏には、単なる退屈さ以上のものが隠れていることが多いのです。

大切なのは、「つまらない」という発言に対してどのように向き合い、授業を改善していくか。
今回は、「つまらない」と言われたときの対応策と、児童が興味を持つ授業の工夫について考えていきます。

1. 「つまらない」と言われる背景を考える

まず、子どもが「つまらない」と感じる理由を整理してみましょう。
理由によって、教師の対応策も変わってきます。

✅ ① 単純に興味が持てない

「自分に関係ない」「好きじゃない」と感じると、児童は授業に集中しにくくなります。
たとえば、歴史の授業で戦国時代の話をしても、戦国武将に興味のない児童は「つまらない」と感じるかもしれません。

✅ ② 内容が難しすぎる/簡単すぎる

授業のレベルが児童の理解度と合っていない場合、「つまらない」と感じることがあります。
「難しすぎる」場合は「わからない→飽きる→つまらない」となり、
「簡単すぎる」場合は「知ってることばかり→飽きる→つまらない」となります。

✅ ③ 受け身の時間が長すぎる

教師の説明が長く、児童が「聞いているだけ」の状態が続くと、集中力が切れてしまいます。
アクティブな活動が少ない授業では、児童が「つまらない」と感じやすくなります。

✅ ④ ほかのことに気を取られている

授業以外のこと(友達関係の悩み、眠気、体調不良など)が気になっていると、授業に集中できず、「つまらない」と感じることもあります。

2. 実際に「つまらない」と言われたときの対応策

① まずは冷静に受け止める

「つまらない」と言われると、つい反射的に「そんなこと言わない!」と否定してしまいがちです。
でも、それでは児童との信頼関係が崩れてしまいます。

📌 NG例:「ちゃんと授業に集中しなさい!」
📌 OK例:「そっか、どんなところがつまらない?」

「つまらない」と言う児童は、何かを伝えたがっている可能性があります。
まずは落ち着いて、「どうしてそう思ったのか?」を聞いてみることが大切です。

② 児童の視点で「何がつまらないのか」を探る

「つまらない」と言われたときに大事なのは、
✅ 「授業の内容に問題があるのか?」
✅ 「その子の学習態度や理解度に原因があるのか?」
を見極めることです。

たとえば、次のような質問をしてみるのもよいでしょう。

👩‍🏫「どのあたりがつまらなかった?」
👦「話が長い」 → 説明を短くする・図や動画を活用する。
👧「もう知ってることばかり」 → 発展的な問いを投げかける。
👦「難しすぎる」 → 個別フォローを増やす。

3. 授業をもっと面白くするための工夫

「つまらない」と感じる原因がわかったら、授業の改善に取り組みましょう!

① 身近な例や実生活と結びつける

授業の内容が「自分ごと」にならないと、児童は興味を持ちにくいもの。
そこで、日常生活や子どもの興味に関連づける工夫をしてみましょう。

✅ 国語の授業:「物語の主人公と、自分の経験を結びつけてみよう」
✅ 算数の授業:「コンビニでお釣りをもらうとき、最も早く計算する方法は?」
✅ 社会の授業:「もし〇〇時代に生まれていたら、どんな仕事をしていた?」

こうした「問いかけ」があるだけで、児童の興味はグッと引き出されます。

② グループ活動やゲームを取り入れる

児童は「じっと座って聞く時間」が長いと飽きやすくなります。
そこで、ペアワークやゲームを活用し、授業に動きをつけるのも有効です。

✅ 算数:答えを出すだけでなく、班ごとに「どの計算方法が一番早いか?」を競う。
✅ 英語:クイズ形式で単語を覚えさせる。
✅ 理科:実験を増やして、体験を通じて学ぶ。

「授業を楽しみながら学ぶ」ことで、児童の集中力は格段に上がります。

③ 適度なユーモアを交える

ユーモアがある先生の授業は、児童の記憶に残りやすくなります。
「難しい内容だからこそ、楽しく学べる工夫を!」という意識が大切です。

✅ 先生がちょっとしたイラストを描く
✅ 声のトーンを変えて、物語風に話してみる
✅ 実際の出来事を交えて説明する

「おもしろい先生の授業は、なぜか頭に残る」――そんな経験、ありませんか?

4. まとめ:「つまらない」は、授業改善のチャンス!

「つまらない」と言われるのは、決して悪いことではありません。
それは、「もっとこうしたらいいよ!」というヒントをもらっているということでもあります。

教師ができること

✅ 「つまらない」と言われたときは、まずは落ち着いて受け止める
✅ 児童がなぜそう感じたのか、話を聞く
✅ 授業を身近なものと結びつける
✅ グループ活動やゲームなど、アクティブな要素を増やす
✅ ユーモアを交えながら、楽しさを意識する

教師にとって「つまらない」と言われるのはショックかもしれません。
でも、それをきっかけに授業をよりよいものにできれば、それは成長のチャンスです。

子どもたちが「もっと学びたい!」と思えるような授業づくりを、一緒に考えていきましょう。

今日はここまで。
授業中に『つまらない』と言われたら?教師の対応策についてお話ししました。
また次回。

いいなと思ったら応援しよう!