特別支援学校読書イベントのはじまり
2014年4月。
私は、読書推進支援員という仕事に就いた。学校司書と呼ばれる前の名前である。業務内容は今と変わらない。
司書資格は持っているものの、初めての司書業務。
配属は、今までまったく縁のなかった特別支援学校だった。
学校の状況がわからない。児童生徒との接し方がわからない。
でも、私が困っていたのは1学期ぐらいのもので、子どもたちはあっという間に受け入れてくれた。
この学校には、学校図書館がない。図書スペースが各学部にあるだけ。それも小学部の本置き場は、収納の中で児童は自由に入れない。(未だに)
貸出もない。
さて、どうしたものか。
毎週のようにたくさんのクラスに読み聞かせはあるけれど、これだけやっているのが司書の仕事ではないだろう。
だって私は、読書「推進」「支援」員なんだから、なんとか推進して支援しなくては。
そして、思いついたのは2年目。2015年。
日々の読み聞かせは、15分。なんだか物足りないことも多々ある。
だったら、スペシャルなおはなし会をやればいいじゃない!
みんなで一緒に本を楽しめばいいと思う。共有して、楽しさを感じられたら。ただ読むだけじゃない。本は、体感できるから。
クリスマス会をやらせてください!!!
スタートはそこからだった。
こんな時には、いつも協力してくれる志木おやこ劇場の方に声をかけ、
大きな布芝居や、手遊び、読み聞かせ、歌など、みんなでいっしょに楽しんだ。学年を越えて、全員で楽しむおはなし会は、とても盛り上がったし、スペシャル感もあったと思う。
この時の内容としては、おそらく公共図書館や児童館などでやっている「おはなし会」と変わらなかったと感じる。
2年目の私ができる精一杯のものだったと今からでも思える。
楽しかったし、また来年もやりたいと思ったけど、それがその後どんどん発展していくなんて、当時は思いもしなかった。