ちぴぴ物語

静かな心、マインドフルネス

私はひたすら私になりたい。でも、その「私」って?

「歌うちぴぴ」をどうやって日常の中で確保するか。それが近年の課題だった。

もちろん、毎日家事をしながら歌ってていいはず。…でも発表の場もほしい。
定期的に発信?計画的な行動が苦手な私、すぐに仕事や別の用事に時間を向けてしまう私がいる。
そもそも、どこかで、歌うことを「怠惰」や「逃避」のように見做している自分があって、歌いたい自分を責めている。
歌は私の人生に必要なセルフケアだと知っているはずなのに。

アクセルとブレーキを急展開で交互に踏み替えて、まるで船酔いしてるような激しい揺れの数ヶ月間を過ごした。何が正しいのか?どちらを選ぶべきか?自分が選ばなければならない課題なのに、頭で考えてさっぱりもわからない。胃の下あたりがらぐるぐるとするような感覚に苛まれた。

「あなたはどうしたいの?」
「それがわからないの…」
まるで問答にならない

ついに助けを求めた。
まだ見ぬ未来を空想しては不安になり、その感情の揺れにいつまでも酔っている、不健全な自分が見えたから。
私には助けが必要だとまずは認め、人の中に入って言葉を交わすこととした。

人って不思議だ。助けを求める私に、ふわりと癒しをくれる。一服のお茶をたててくれた人。
柔らかな表情で話を聞いてくれた人。一緒に歌ってくれた人。マインドフルな時間を導いてくれた人。

少しずつ、静かな心が戻ってきた。
私は私になりたい。
それは、外面的具体的に何をするのが私らしいか、ということではなく…
どんな心でそれをするか、を自分が見てあげているということ。私が私とともにいることを感じていたい、という意味なのだ。

私は私のそばにいよう。平安な心を感じていよう。

…そうしたら、明日会う人の顔が浮かんだきた。メロディが、ことばが浮かんできた。
そう、あなたに歌を届けよう。
ただそれだけで、私はうれしいのだ。

静かな心と共にいる。
そうしたら、歌は降ってくる。


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