『気がすすまない日曜日』ー詩ー
足をソファに放り投げて
一ヶ月前に買った小説を読み始める
3日前に買ったピスタチオを
5ページ目で思い出す
思い出すきっかけの言葉なんか
どこにもないのに
もう少しだけ世界に入りたくて
そう、創られた世界に
もう少しだけ世界を脱ぎたくて
そう現在(いま)という現実の
固い殻の代わりになる何かに
守られていたら
窮屈なブーツのような
生き方をしなくてもいいのかな
なんてね
天井のシミは私がつけたんじゃない
どんな人が、どんな暮らしを
この部屋でしていたんだろう
そこにいた あなたは
退屈ではなかったですか?
休みの日はいつも予定が
入っていましたか?
暗くなったのも気づかずに
ソファで昼寝をずっと
していたりしませんでしたか?
友達からのグループLINEに
うんざりしていなかったですか?
お母さんからの電話に
分かってるよ、しつこいなーと言って
電話を切ったあと
後悔していなかったですか?
小さなやりたい事は
日々あるのに
わかっていながら
私はまるで腐るのを待つ
キャベツのように
こうして今日もゴロンとソファの上
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