『そしてまた、朝は来る』ー詩ー
それでも朝は来る
赤子は手足を
空に届かんばかりに伸ばして
お腹が空いたと泣いている
ミサイルは空を突き抜けて
隣の国に住む人々の穏やかな生活を
終わらせようとしている
夢中で駆け抜けたサラリーマン
社畜上等とネクタイを外して
時間は無限と信じて
脱皮する力もない今は
時間を知る必要さえない
小さなことにクヨクヨと
大きな気持ちは時間が経てば
風船のように萎んでしまう
歩き出したいのに立ち止まって
見回すことしかできない
何にこだわっているんだろう
雑草でいいと思っていたのに
いつか誰かの目に止まる
花になりたいと思ってから
空回り 空回り
プロペラは力不足
風ぐるまにもなれない
電池切れの腕時計
いつの七時二十三分なんだろう
捨てられないものは
きっと自分の中にある
そしてまた、朝は来る
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