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変わり者の父親
最近私のnoteにチラホラ顔を出し始めた、うちの父親。
色々変わり者なので、書いてみようと思います。
誰も興味ないだろうけど。。
私が小さな頃〜小学生時代は、毎週のように緑地公園に車で連れて行ってくれて
ひたすら緑の中で遊ばせてくれた。
鳩がたくさんいると、その中から一羽を
「タケシ」と父は名付けて
私と弟に「あれはタケシや、賢い鳩やで」
と嘘を教えてた。
私と弟は
毎週、鳩の中から父親が「またタケシがおるぞ」と言うのを信じてタケシを愛おしくみていた。
今思えば、毎週違う鳩をタケシと言ってたんだと思う。
まんまと騙されてタケシを可愛く思っていた私。
家にヤモリが出てきた時には
父親が捕まえてイチゴの透明パックみたいな入れ物に入れ、飼うことにした。
「名前は、ヤアモリタロウ、でどや!(ドヤ顔)」
と、ダジャレか何かよく分からない名前を付けられた。
飼って間もなく、能登の田舎へ行くことになり
モリタロウも連れて行くことにした。
入れ物にラップをかぶせ、空気穴を開けた。
しかし長旅の道中、モリタロウは息絶えた…
泣いた。
今思えば、モリタロウは家の周りを自由に動き回るのが幸せだったろうに
小さな頃の私は残酷な事をした。
私が親なら、離して自由にしてあげようって言うけれど。
中学の時、参観日に来た父親を見たクラスメイトが、私の父親がカッコいいと騒ぎ出し
なんか、参観日に来るたびに紹介してってトキメイててドン引きした…。
けど身内を褒められた気分で、ちょっと誇らしかった。
父親は変わり者だけど頭は良くて
学生時代は塾にも行かず必死に勉強しなくても教科書を読めば理解できるらしく
大学も京都のトップ大学へ行ってた。
だけど私と弟には4年生大学へ行けとは一度も言わなかったし、テストの点数が悪くても口出しはしない人だった。
塾は不要論を唱える父の方針で自力で勉強していたが数学が苦手な私は数学ボロボロ。
父親が教えてくれるけど
直ぐに答えに辿り着く教え方は絶対にしない。
すんごい遠回りで教えるから
もう途中で訳わからんようになり
放心状態で聞いてた…。
常々言われたのは
「手に職をつけろ。自分の得意を伸ばせ。頭が良くて良い大学を出ても仕事できない人はたくさんいるから、人に言われな何もできない人にはなるな、自分で考えて動け。」
と、こんな感じの事を言われ続けた。
父親は頭は良いけど常識外れなとこや、だらしないところを見てきたので
頭が良い=凄い人、だとは思わない、世間とはちょっと違うであろう価値観が私の中に出来てしまった。
ビックリするくらい何事にもプラス思考で
病気になっても
「そんなもん取れば大丈夫や」
と、心配するのが馬鹿馬鹿しくなるくらい
あっけらかんとしてる。
プラス思考すぎて、私とは時々喧嘩になり
特に私が独身時代、実家にいたころは
意見が衝突してよく喧嘩になってた。
私が自分の意見を言うと、父親も自分の意見は曲げないし父親は自分が絶対正しいと思ってるので
喋りだすと衝突することが多かった。
父親のことは好きなのに
父親が頑固だと
私もなかなか素直になれない。
私の披露宴の時、
私が両親への手紙を読んでも泣かなかったのに
父親は挨拶の途中で
「娘とは…仲が悪かった…(ToT)」
と感極まり泣いた…。
ビックリした。
新婦泣いてないけど。
披露宴で爆弾発言して泣く父親…。
しかも、私は仲が悪いとは思ってなかったから
ああ、父親なりに悩んでたんだな…
プラス思考で何も思ってないと思ってたけど
分かってなかったな…と私も反省した。
孫ができてからは、衝突も少なくなったけど。
まあ、今も意見はぶつかるし
たまに喧嘩は相変わらずするんだけど
意見を言い合うのが好きな似た者同士…
それは私と父親なりのコミュニケーションかもしれない。
76歳の父はガラケーを愛用している。
ついでに父親信者の母もガラケー。
「ワシはアメリカの言いなりにはならん!ワシは最後まで抗う!」
とスマホを使えばアメリカの思惑にハマると言い、絶対にスマホにはしないらしい。
まあそれはご自由にどうぞなんだけど
たまに外出先から電話がかかってきて
「これを検索して調べて連絡くれ」
と頼まれる。
ガラケーじゃ、出先でうまく調べられないらしい。
私がスマホで検索して調べて父親に教える…。
その時点で間接的にアメリカの思惑にはハマった事にならへんのか?
しかもLINEなら写真を送って教えてあげられるのに送れなくて不便…。
頑固な父親に振り回されてますが
父親の世間の波には飲まれない、自分なりのポリシーは好きだったりします。
周りからは仲悪いと思われてるだろうけど
なんだかんだ、私はそんな父親を尊敬してるし好きなんですけど
もう父親の年齢考えたら、いつ会えなくなるかもわからないから素直にならないといけないんですが
会えば頑固な父親に面と向かっては好きと言える気がしないです。
写真は父親を載せる訳にもいかないので
今年淡路島の鳴門クルーズで父親と乗ってきた船。