欲の先の知識は必要な件
私欲の話だ。最近妙に思い出すことがある。
そのひとつが
バブル景気による地価の跳ね上がり現象だ。
いわゆる地上げ屋問題だ。地上げ屋という言葉がどの世代まで通用するか。という部分があるのだが
簡単に言うと、土地販売における仲介人のような人たちなのだが、今思うと当時の地上げ屋が正確な情報提示をして、土地の買取と支払をしていたのか疑問が残ることがある。
私の年齢でバブル崩壊を迎えたのは、高校2年生だったように記憶している。ただ、すぐにバブル崩壊の影響は表れず、バブル崩壊の影響は2年後だったように思う。だから、私の世代では
高卒で就職した方が家庭を無事に持つことができる収入を得ることができて
進学や1年でもフリーターをすることを選択した方は路頭に迷うことになった。
高度成長期において、学歴=専門職=高収入だったので、子どもを大学に進学させる(ほどの収入がある)ことが一種のムーブメントだった時代があった。高学歴=高収入という時代があったのだ。
子どもに投資している自分すごーい!みたいな部分も
あったのではないか?と、個人的に思う部分がある。
教育ママという言葉があった。これもなかなか不思議な言葉で、「母は先生という地方公務員なんだ」という意味ではなく、教育に関するものや人や空間に湯水の如くお金を使う母親の名称であり、自分で教育する気なんてないのだ。だから、本来なら教育ママではなく、
教育虐待母とか?
教育金自責母とか?
教育金自爆母とか?
。。。この辺の名称の方が近い感じで。だいたい教育にお金を掛けるとキリがないし、たいてい
お金がいくらあっても足りないため、だいたい
家族が変な感じになる。。。
話を戻す。地上げ屋という職業が発生したため、現在宅建という資格ができたのではないか?と思う部分がある。宅建は不動産取扱業にとっては必要不可欠な資格で難しいと有名な資格なのだが、おそらくはバブル景気にいた地上げ屋が高い確率で
土地保有者にテキトーな金額を提示して、安く土地を購入していた疑いがある。
今、私は専門的な知識を持ち合わせていないが、ほんとうのことを知りたければ端末がなんでも教えてくれる世界にいる。
私が小5の時に妙なことがあった。同級生の親が家と土地を売ったという話だった。すると、次々と親が家と土地を売ったという話がドミノ倒しのように続いたのである。これには共通するところがあって
商店街に邸宅を構えている商店の子ばかりだったのだ。
つまり、その家庭では親が大金を得た見返りに
代々受け継いだ土地と
代々受け継いだ家と
代々受け継いだ職業を
失った。。。という出来事だったのだ。
当時は小5で、このくらいのことはわかったのだが、この次につづくことがわかっていなかった。
その子たちは決まって
「家があったのに、今はアパート2部屋借りてる」という変な状態が数年続いたようだった。
「お金いっぱいもらったのだから、家を買って引越しするんじゃないの?」
「今は土地が高いから、安くなるまでアパート暮らしなんだよ」
というような話にどこか納得してしまった子どもの自分だったのだが、お金をいっぱいもらったのならば
相当な金額の課税及び納税が発生したに違いない。しかも2年縛りだ。ケータイ屋か。
そうすると、手元に残る金額はおそらく半分以下だったのではないか?と想定すると
邸宅を保有していた頃より、豊かな生活をして生活している姿が想像しにくいのだ。仕事も以前と同じ経営者というか、自営というか、社長というか、そういう同じ職業で同じ地位に戻ることができたのか。という部分に疑問が残る。
誰だって、帯付きの万札が目の前でいくつも見るような経験をしたら、心揺れるでしょう。
正解な判断はできない状態で重さや厚みで『これでお金持ちだ』と錯覚するでしょう。
だって、小銭や千圓札で商売してきた人にとっては、突然帯付き万札が特別なものに感じることでしょう。
人の上に人はいない。人の下にも人はいない。
そんな福沢諭吉の言葉のように
金の上に金はないし、金の下に金はないから
貨幣価値には上下はない。のだ。
同じなのに、わからないんだ。ずっと代々同じ土地で同じ場所で同じ職業で稼いできた金額と
地上げ屋がある日突然提示してきた金額。
この辺はたぶんほぼ同じだと思うのだけど、課税。。。すごく重い話だと思う。とても若さがないと乗り越えられない話だ。
今、しあわせに暮らしていて欲しい。
thank you!