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音声SNSの可能性

最近スペースに入りがちな『ただ話を聞く人』です。

2021年1月にClub Houseが上陸し大流行。
そしてTwitterにスペース機能が実装されてから5ヶ月ほど経ちました。
今ではもう知らない人がいないというほど知名度のある”音声SNS”。

かつてはネットとの人と話すのにわざわざSkypeやらDiscordやらを交換して話す必要がありました。今やそれがなくてもその場で "スペース" という場所さえ開けば気軽にネットの人同士で話すことができるようになりました。


このこと自体もかなり画期的な出来事ですが、それに伴って人間側のコミュニケーションの変化が生まれると僕は予想しています。


遡ること20年前、ネットに突如として2ちゃんねるという大型の掲示板サイトが誕生しました。その後ミクシィやらなんやらで徐々にネットの人たち同士でコミュニケーションがあるのが当たり前になっていきました。
そのコミュニケーションの中心にあったのはあくまで "テキスト"でした。
今でさえTwitterは大きなテキストコミュニケーションのSNSです。


そしてその次の流れとして出てきたのが動画です。
ニコニコ動画ではコメントを通じて会話したり、他にも発信者が生放送という形でコミュニケーションを取ることができるようになりました。しかしこのコミュニケーションもあくまで発信者が音声、オーディエンスはテキストという形式でのコミュニケーションが一般的でした。


今回新しく出てきた音声SNSというのは正真正銘、音声対音声のコミュニケーションです。電話がよりパブリックになった形に近いと思っています。


この音声SNSの特徴はなんといっても情報量の多さと時間の共有ができること。かつてのテキストコミュニケーションではお互い与えられる情報に限界があるうえに、時間を0タイムで会話することができませんでした。

ツイキャスでのコメントを例にあげると、書ける文字数が制限されている上に、数秒前の話に対してコメントして、それを拾ってもらうというタイムラグがどうしても発生してしまう構造でした。

しかしこの音声SNSにはそういった情報量の制約やタイムラグが劇的に改善されたのです。

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そんな音声SNSに僕は大きな可能性を見出しています。
その可能性は大きく分けて2つの要素に分けられます。


1つ目は、
よりインターネットの関係がリアルに近づくということ。

より簡単に話せるようになった今、リアルで話すこともネットで話すことも対面か非対面かくらいの違いしかありません。今まで見れなかった一面が音声によって見れるし、より友達になりやすい環境が生まれつつあると感じています。
そうなったらインターネットはインターネットの関係という時代から、インターネットもひとつの交友関係という認識に変わっていくと考えています。

テキストでは伝えられなかった性格や人柄。それを音声という手段を用いることでより人間味があふれる1つの人格にネットのアバターがなっていっていくように感じてます。


2つ目は、
『自己開示』が容易になり、メンタルヘルスへの効果があるようになると考えています。

僕のスペースでは「みんなで褒め合う会」と題した企画を行っています。
そこでは僕のフォロワーさんだけにとどまらず、スピーカーのフォロワーさん、たまたま見つけた人など色んな方に入ってもらってます。

その中で、赤の他人、第三者だから言いやすいことというものがたくさん出てきます。最初は緊張していた人でさえ数分したら「僕実は〜」と話したりするものです。

人は話を聞いて受け入れてくれる環境というものが認識されていれば続々と自分のことについて話し出すものだと思っています。だからこそ嬉しいことの共有も辛いことの共有もでき、1人で抱え込まずに吐き出す1つのスペースになり得ると考えています。

そういう意味でメンタルヘルスへの効果を期待していますし、『話を聞いて受け入れてくれる環境』が整備された音声SNSというものが今後需要として拡大していくのではないかと考えています。

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かつては、発信者と受信者に分かれてコミュニケーションをしていました。
しかし、もうそれとは別に対等な関係で話せる音声SNSがあります。

Clubhouseのようなビジネス感、ライブ配信のような過激なエンタメ演出。
そういうものとはまた違った音声SNSが今後広がっていくでしょう。

今後どのように音声SNSが広がっていくかは予知できませんが、個人的には精神疾患を抱えた方などの自助グループ形成などにも応用できると思っていますし、通信制高校や大学生の友達作りの場にもなるとも思っています。


まだまだ『可能性を秘めた音声SNS』
今後どのように発展していくか楽しみにしている筆者でした。


ではまた!


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