4/23 江國香織の小説『流しのしたの骨』に登場する甘味処「櫻子」へ行ってきた。 数年前に読んだときには、まさかここが実在するとは思いもよらず、ついこの前知った時は「え」。そしてなんと、今も営業していることに「え!」。本を抱えて向かった。 私はおしるこに目がないのだけど、今回ここに来た目的は、作中に出てきたものと同じものを食べること。なので蜜白玉を注文。 器には大きな氷が一つ置かれ、その周りを10個の白玉が囲うように整列。きれいでちょっと眺める。 つるん、もちっ、とし
4/21 心が疲れると鎌倉へ、海へ、ふらっと行く癖がある。 今回は久しぶりに写経をしたい気分になったので、人生で初めて写経をした長谷寺へ行ってきた。 当時中学生の私には、あの厳かな空間や、一つでも物音を立てたらじっと睨まれそうな張り詰めた空気が落ち着かず、はやくここから出たいな(駅前のどらやき食べたいな)、と思いながら、半分惰性で写経をしていた覚えがある。 けれど、文字を書くのが特別好きだったので、写経そのものは苦ではなく、むしろ楽しく思えたので、それ以来は、家でもできる写
4/19 町田康と穂村弘の『くるぶし』刊行記念トークイベント・サイン会へ行ってきた。 数時間前までは刺し子をしたり、本を読んだりと、ぽかぽか呑気に過ごしていたのに、一変。紀伊國屋に入って、『くるぶし』片手に列をつくる人や、その向こうに並べられた椅子などが目に入るやいなや心臓は右往左往。 二人の座る机には一冊ずつの『くるぶし』。 (ほんとに、ほんとうにここにあの二人が来るのか……そんで喋る、うわあ。どうしよ) どうしようも何も、大人しく話を聞いていたらそれでいいのだけど、私は
2024.4.13 メランコリック写楽の解散ライブに行ってきた。下北沢で降りて、ぶらぶらしながら新代田までゆっくりと向かう。思ったよりも近くて暇になったので、橋の上から何本か電車を見送った。私の好きな夕暮れの色をしていて、写ルンですを持ってこなかったことをすこし後悔した。 下北は色んなお店がぎゅっとしている街で、とても一日では見きれない。こういう場所ではとにかく下調べをあまりしないで、行き当たりばったりでふらつくのがいい。 そんなふらっとで立ち寄った「もめんやまきの」とい