いまさら聞けない写真のはなしその2「絞り」について説明してみよう。
デジタルカメラがこれだけ普及して、スマートフォンのカメラ機能も本家を駆逐しそうな勢いで進化してきた昨今。
はっきりいてカメラの絞りについてなんて、「開けたらボケて絞ればピントがくる」くらいわかっておけば充分です。
最近のカメラやスマホにはピクチャーモードなる便利なものも搭載してますから、自分の撮りたい被写体のモードに合わせるだけであとは機械がそれなりの絞り値に設定してくれるからシャッターを押すだけでそこそこな写真が撮れちゃう。
でも、それで満足する人はこの記事をわざわざ読みに来ませんよね(笑)。
カメラの絞り(aperture)とは、レンズの中にある開口部の大きさを調整する機構を指します。
レンズとカメラの受光部の間に位置し、レンズを通して入ってくる光の量を開口部の大きさを設定した値に変化させることにより、調節します。
センサーやフィルムに到達する光の量を制御して適正露出にするという役割とともに、画づくりともいえる被写界深度(ピントが合っている範囲)のコントロールという役割もあります。
絞りについては以下のポイントで詳しく解説します。
1. レンズの絞り=F値とは?
レンズの絞りは通常、F値(F-number/F-stop)で表されます。
交換レンズの商品名は、だいたい「焦点距離・開放F値」で表記されています。たとえば、「50mmF1.4」とかいうやつです。
この50mmがそのレンズの焦点距離、F1.4がレンズの開放F値です。
F値は「レンズの焦点距離を絞りの開口径で割った値」であり、F値が小さいほど絞りは大きく、F値が大きいほど絞りは小さくなります。
開放F値とは、そのレンズのもっとも大きく絞りを開いて開口部を大きくした状態での値を示し、一般的に同じ焦点距離であればその値が小さい(開口部が大きい=レンズ直径が大きい)ほど価格は高価になっています。
開放F値はレンズの価格、大きさ、重量に深くかかわってきます。
同じ焦点距離のレンズでも、開放F値が明るい(F値が小さい)レンズほど、レンズの口径が大きくなり、重量が増え、値段も上がってくる、というわけですね。
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