授業ノート(絵画実践研究Ⅰ)
久々の授業ノートです。あっという間にクリスマスの時期ですね…今年の静岡は昼夜の寒暖差が激しく,お昼は12月とは思えないほど暖かい日があって,これが暖冬というものか…と感じる今日この頃です。皆さんのお住まいの地域では,どうでしょうか?
さてさて。今日は以前も記事にしましたが,「絵画実践研究Ⅰ」という授業の第2回目の発表会でした。
今回の発表会は,ただただ反省ものでした。。
今回はこちらの2つの作品を発表しました。
左ははがきに直接描いたもので,電子機器による情報やメッセージのやりとりが普及する今,はがきをはじめとした紙という媒体のあたたかさや,送り先に届くまでに様々な人や場所を介するという物語を表現しようと思いました。
右は今年の夏から冬にかけての自分自身の経験を抽象的な柄で表現してみたいと思い,制作しました。今年は国際ボランティアや国際交流ツアーをはじめとした様々なイベントへの参加を通して多くの出会いがありました。そこで出会った人の名前も画面の中に記してみました。
これらの作品に対する先生からのご指摘は,まず左のはがきの作品については「紙の上だけで考えてしまっている。例えばすごろくにするなど,もっと可能性を広げられるだろう」ということでした。
たしかに,今回の発表会で提出した作品はどちらも前回の作品と比べて頭の中で考えたことをとにかく早く形にして完成させたいという気持ちが先走ってしまって,この展示した作品以外に同じテーマでの試行錯誤をほとんどしていませんでした。この作品を作るうえでの「浅はかさ」が,やはり分かる人には分かってしまうのだなと実感しました。
また,右の作品についてのご指摘で重要なテーマとして挙げられたのが「アートワークとデコレーションの区別」についてでした。「なぜこの作品の中でこれはこうでなければならないのか」という必然性があるものが「アートワーク」であり,私の今回の作品はその必然性がないということでした。
中学や高校で美術部に所属していた頃も,言われてみれば私には塗り重ねる癖があって,手をできるだけ多く加えるのが落ち着くところがあるようです。透明水彩よりも油絵を好むのも,そのせいかもしれません。
その癖が上手く作品にはたらくこともありましたが,この「ドローイング」ではそれがいつしかただの「デコレーション」という誤った方向へ進んでいました。「前回がよかっただけに,余計にそっちに行ってしまったか,という感じ」とも言われてしまい,そんな自分が恥ずかしく,情けなく感じました。
今回味わったこの挫折の気持ちは,忘れてはいけないと思います。自信を持つことが何よりのエネルギーだと感じていましたが,自信を持つだけでは気づかないうちに本当に間違った方向に行ってしまうということが身に沁みました。謙虚さ。自信がないからこそ漲るエネルギーもある。
今年のうちに気が付いて,よかったとも思います。
来月末の最終発表会までになんとか軌道修正を図りたいです。
まずは,授業のシラバスをもう一度見直して思ったことですが,自分の作品の方向性を決めようと思います。そのためには,先生が何度もおっしゃっていましたが,「たくさん描いて見つけること」ですね。
「手も脳みそだ」という印象的なお言葉もありました。
試行錯誤って,何事にも忘れてはいけないことですね。
勉強やスポーツ,趣味だけでなく,毎日の料理や洋服,諸々の家事…
生活のあらゆる場面で意図的にすることもあれば,日々いつの間にかしていることもあると思います。
何事も,何度も試すこと。来年に向けての教訓になりそうです。
また長くなってしまいました。💦最後まで読んでいただいた方,本当にありがとうございます。
それでは今日は,この辺で~!