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経験者が思う歯科衛生士のリアル


「歯科衛生士」という仕事が気になるけれど、
実際働いている人は
この仕事についてどう思っているんだろう?


歯科衛生士の学校に通っているけれど、
働いてみてわかった感想を聞きたい!


と、経験者から歯科衛生士について聞きたくはありませんか?


この記事を読めば、
歯科衛生士の実際の働き方や、働いてみて感じたことを知ることができます。


なぜなら私が歯科衛生士として開業医に勤めたことがあるからです。
また、同期である歯科衛生士5人からも話を聞いているので、
他の歯科医院での働き方も把握しています。


この記事では

  • 歯科衛生士の大変なところ5選

  • 良いと思うところ5選

を書きました。
職業選択の役に立つと思うので、参考にしてください。


1、大変なところ5選

1、仕事量を考えると給料が低い
2、仕事範囲が広く、責任重大
3、帰りが遅く、滞在時間が長い
4、人間関係が悪いと居心地悪い
5、手指の過労、姿勢がきつい

1、仕事量を考えると給料が低い

一人当たりが抱える仕事量が多いと感じました。

歯科医院によっては受付業務もします。

会計、被せ物調整、印象採得、入れ歯調整、クリーニング、仮歯作成など……。

また開業医が急激に増えたため、歯科衛生士も伴って増えました。

そのため歯科衛生士の給料も低くなることに。

2、範囲が広く、責任重大

一人の患者さんに一人の歯科衛生士が担当します。

たかが歯といえど、近距離に肌や粘膜があるため、ケガをさせないよう集中していなければなりません。

前の患者さんで治療が難航すると、立て続けに担当するときもあります。

常にいろんなことを気にしていなければならないので油断禁物。

結果、仕事中気が休まらなかったです。

3、帰りが遅く、滞在時間が長い

仕事帰りの社会人や部活帰りの学生さんも

平日来院できるよう、19時頃までほとんどの歯医者は開いています。

そのため、スタッフのお昼休憩は1時間半〜2時間の長い休みをとります。

そのぶん帰りが遅くなるのです。

つまり勤務先での滞在時間が長くなるため、

閉じ込められている気分で憂鬱でした。

4、人間関係が悪いと居心地も悪い

「性格がきつい人がいれば距離をとればいい」

そう思うかもしれません。

しかしあの小さな建物内で距離を置きたくても

置くことができないくらい狭いのです。

治療中の歯科衛生士と歯科医師の距離も近いため、

緊張してストレスになります。

パーソナルスペースが狭い人であれば気にならないかもしれません。

5、手指の過労、姿勢がきつい

1日中利き手ばかりを使う仕事のため、

腱鞘炎や指の痛みが出てきます。

どうしても前屈みやのぞき込む姿勢でないと

治療ができない患者さんもいるので、

姿勢が悪くなりました。

しだいに肩こりや腰痛にもなりました。

2、良いと思うところ5選

1、年間休日がしっかりとある
2、ライフステージの変化があっても復帰しやすい
3、未経験職種と比べて高時給
4、将来安定な職業
5、華やかなイメージ

1、年間休日がしっかりとある

歯科医院はドクター(院長)が社長なので

ドクターが休日を決めます。

つまり定休日はありますし、長期休暇もあります。

GWやお盆、年末年始は特に休みたい院長が多いため

ほとんどの歯科医院がしっかり休みます。

2、ライフステージの変化があっても復帰しやすい

歯科衛生士は女性がなりやすい職業なので、

育児が落ち着いたら復帰できるような体制ができあがっています。

先輩ママもいるため参考にしたり、相談もしやすいです。

身体を激しく動かす仕事ではないので

ギリギリまで働けますし、復帰も早い方が多いです。

3、未経験職種と比べて高時給

歯科衛生士は国家資格であるため、

やはり“未経験でもOKな仕事”と比べると

時給がいいです。月収が3~5万多いです。

かつボーナスがあるところも多いので

年収で比較するとさらに大きな差が。

4、将来安定な職業

仕事をしていて痛感させられました。

「ロボットはこんなこと、できない」

医療行為なので当たり前ではありますが、

人間にしか出せない“安心感”、“気遣い”、“細かさ”があるなぁと。

AIが歯科の仕事に参入するのはずいぶん先だと予想しました。

5、華やかなイメージ

「歯医者にいるマスクをつけているお姉さん」

というイメージではないでしょうか?

仕事着も白衣でかわいかったり、それかオペ着でかっこよかったり。

医療職で専門性が高いこともあってか、

「頭が良くてかっこいい働きっぷり」

という華やかなイメージを持たれます。

3、まとめ

いかがでしたか?

私は辞めた身分なので、どちらかというと

ネガティブな面を濃くお伝えしたかと思います。

ですが世間一般からすると求められている職業ですし、

勤め続けていたら、両親は誇りに思いとても喜ぶでしょう。

ですが、自分の中で「仕事で大切にしたいこと」はブレない方がいいです。

他の誰かではなく、働く本人である自分に向かって

“どう働きたいか”を聞いてみてください。

そうすればこの記事も真逆に思える人も出てくるかと。

参考になれば幸いです。

それでは。


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