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【No.4】先生たちの悩み&葛藤メモ~役割を与えて、信じて、任せる~

花メンの先生たちがよく使う「役割を与える」という技が見事にハマった事例があった。

体育でスポーツサムライをしていた。1回戦が終わって、2回戦目の準備をしている時にだいぶ離れたところにぽつんと立つYがいた。どうしたのかと話を聞くと「Yはやりたくないんや」とのこと。それでも遠くにいるのは違うと思い話しかけようと近く歩くとYは突然に走って逃げ出した。
わたしも全速力で追いかけて追いついた時には、割と話ができる状況で「負けるのが嫌だからやりたくない」と理由を教えてくれた。そっか、と理由を受け止めるも嫌だからと遠くに行くのはやめて欲しいと伝えると理解し、みんなの試合場の近くまで一緒に近づいた。

そこで私が「Yにしか出来ないことがあるからお願いしてもいい?」と、言うと明るい顔でうなづき、私達のチームの裏に敵が来た時に教えてくれる役割&応援係の任務を与えたところ、それが大ハマり!Yはずっと私達の試合を見ながら声をかけ続けてくれていた!

「きてるよ〜!」「がんばれ〜!」と絶えず聞こえる甲高い声。声が聞こえなくなったなと思い振り返っても私と目が合う。もう「やりたくない」と逃げ出すYはいなかった。
最後の試合前には円陣にも加わってもらい、チームにYの役割を紹介した。するとKから「Y頼むぞ!」と声をかけてもらって力強くうなづくYがいた。
Yは良い負けず嫌いだから、いつかは一緒に戦いながら負けを経験したり、諦めずに戦うことを学んで欲しいと思うが、ひとまず今回は、逃げそうになった場面から切り替えて参加できたことに成長の大きな一歩を見ることができた。

「役割を与える」「信じる」「任せる」というワザがキレイに決まった瞬間だった。

公式Instagramでは日々の様子をアップしています!子どもたちのキラキラの笑顔、ぜひご覧ください!

FNNやみんなの教育技術にとりあげられました!


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